見出し画像

Fuorisalone.it 創設者 Paolo Casati氏インタビュー記事(日本語訳)のご紹介


弊社がOfficial Partnerを務めるFuorisalone.it/Fuorisalone.jp 創設者、Paolo Casati(パオロ・カザーティ)氏が先日Sky tg24にてインタビューを受けました。その時のインタビューの内容を一部日本語にてご紹介させて頂きたいと思います。

(イタリア語の分かる方は映像もご覧ください)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2021年4月12日から18日までFuorisalone.itは、プロダクトのプレビュー、ラウンドテーブル、バーチャルイベント、ウェビナー、トークなどを紹介している一年中アクティブなデザインガイドです。

Fuorisalone.itの全スタッフは、ミラノがデザインの中心地であることを再確認するために日々作業を続けています。実際ミラノは世界で最も重要なデザインウィークです。他の都市もそれをコピーしようと試みましたが、ミラノでの7日間は特別であり、ライフスタイルというコンセプトに基づいて構築されているため唯一無二のイベントです。
デザインウィークの過去、現在、そして未来について語るのは、Fuorisalone.itのクリエイティブディレクター兼共同創設者である、パオロ・カザーティです。 Fuorisaloneの復活についてのインタビューでは、4月12日から18日までFuorisalone.itプラットフォームを通じてデザインの世界で展開するすべてについて語られています。

パンデミックにより延期されたサローネ・デル・モービレ(イタリア語)(ミラノサローネ)が開催される予定であった期間、また延期された新しい日付(9月)において開催予定であったイベントを宣伝することで一年中アクティブなデザインガイドのモデルを目指します。2021年4月12〜18日および9月4〜10日。

「柔軟性」についてパオロ・カザーティは説明します。「それが今のキーワードになっています。 ミラノでの1週間のイベントは、(昨年の経験から)私たちがみな認識したように、リアルイベントが存在してはじめて我々の存在意義があることを理解しました。リアルの場がなくなった場合、期間を延長する必要があります。 6か月という期間は、柔軟性という観点から、企業にプロダクト、プロジェクト、インスタレーションを提案および宣伝するための「場」を提供するための適切な期間となり、重要なイベントへの道を広げます。今日自社製品を提供することにすでに関心を持っている企業がたくさん存在しますし、現実的に市場には独自のタイミングがあります。製品が提示され、サンプル制作が行われ、生産が開始されてから納品されます。これがすべて9月に移された場合、それは機会をほぼ1年先送りすることを意味します。これが、4月が旅の始まりであり続ける重要な理由です。」

Q:Fuorisalone.itプラットフォームを通して何が見えますか?

「12日以降に開催される一連の講演、ラウンドテーブル、ミーティング、そしてFuorisalone2021版のテーマであるメインテーマ「暮らしのかたち”Forms of Living”」をめぐる様々な対話を見ることができます。生き方は、いま最も変化し、私たちのルールを最も歪めたものでもあります。住む、ということは、私たちの家、仕事場、公共の場などの物理的な場所に住むことを意味しますが、私たちの関係、私たちの人間関係をも意味します。昨年は、プロダクトのライフサイクルと宣伝方法を混乱させました。これは私たちが今までの方法を自問自答するものであり、その内容もFuorisalone.itにて掲載されてます。また、企業が作成し、ソーシャルチャネルを通じてオンラインでリリースされる、一連の新しいコンテンツ(新製品、新コレクション、洞察。)もあります。」

Q:パンデミックは生活のルールをどのように変えましたか?

「私たち一人一人の家との関係も変わりました。デザイン家具業界のデータによると、2020年には売上高が平均10%減少しましたが、一方でコストの削減により利益が大幅に増加しました。とりわけ多くの人は予算を、明らかに不可能であった旅行、休日や他の消費財から家に移した人々がいました。家は、生活の核となり、その機会と限界を理解しました。不動産市場もいくつかの信じられないほどのデータを打ち出しています。今後数年間で2020-21を読み直すと、大きな変化が見られると思います。また、オンラインで販売している企業もこの状況に気づいています。したがって、デジタル世界への加速は、一般の人々をも巻き込んでいくでしょう。これは私たちがみな経験している変化なので、それを習得し知り、またこの状況が歴史になるのを待たずして波に乗るのは良いことだと思います。」

Q: Fuorisalone.itは、新しいコミュニケーション方法に向けて企業に同行するためのツールを紹介してしますか。

"もちろん。とりわけ、今年は2つの新しいプロジェクトも生まれました。そのうち一つは日本とのプロジェクトです。また、L’Indispensabile(必要不可欠)と呼ばれるコンテナで、毎週金曜日にニュースレターを通じてその週の最も関連性の高いことを視聴者に伝えています。また、出版社としても、1日に2つの記事を発行しています。もう一方のプロジェクトはその行方を注意深く観察しています。私たちが改めて気付いたのは、多くの企業がとても真面目に取り組んでいるということです。昨年はネットワーキングと共有の年でした。2020年の終わりには企業が好転し、おそらく数字がプラスに転じたことにより、共有よりも市場の目標について考えるようになりました。私たちは企業をサポートすることとは、対話と比較の機会を創出することとも意味すると信じています。ミラノは引き続きデザインの中心であるため、我々の活動はミラノに注目を戻すために不可欠です。 2022年9月や4月のような時期に、サローネ・デル・モービレ(ミラノサローネ)とフオリサローネの重要性を改めて強調することが不可欠であると私たちは信じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?