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【誰かに話したい】そんなモノ・コト・ヒトであふれる南相馬での暮らし。|#よりみち奮闘記

はじめまして。
4月にみなみそうま移住相談窓口「よりみち」に入社しました佐藤絵理です。

今日はわたしがどんな経緯で南相馬での暮らしを始めることになったのか、
移住するまでの葛藤や不安、そこからの現在の暮らしについてお話したいと思います。

わたしの場合、元々「移住したい!」と思ってきたのではなく、
「結婚による引っ越しはマスト。さぁどうする?」というところから始まっていきます。


仕事が趣味のようだった20代。「自分の時間」を大切にしたいと思い始めた30代。

私は元々、仙台で子ども英会話講師として長く仕事をしてきました。
学生の頃から英語が好きで、天職だと思って続けてきた仕事。
世の中の流れもあり、業界としては需要も多く、かなり忙しい所でした。

責任者を任されるようになり、休みの日でも家で結局仕事、なんてことも。
20代後半くらいまではそれがやりがい!と思っていました。

旦那さんは南相馬で内装業をやっている人だったので、
私達夫婦は、結婚してからも一緒には暮らさず週末婚(旦那さんが宮城に来る)
というちょっと変わった新婚生活でした(笑)

結婚当初から、「いつかは南相馬の旦那さんの実家へ」が見えていた将来。
それでも仕事が1番だった当時の私には「まだまだ先の未来」でした。

南相馬では今の仕事はできない。そうなると転職?
南相馬でやりたい仕事なんてあるのかな。

長く続けてきた仕事から転職することへの不安。
仕事を続けたいけどいつかは区切りをつけなきゃいけないという葛藤。

そんな不安と葛藤に背を向けて、引っ越し先延ばしにしていたのも事実です。

一方で、年齢と共に変化する気持ちもありました。

「自分と家族の時間を大切にしたい」
いつまでも仕事中心の生活は続けられないと思いながらも、
どうしていいかわからない日々が続いていました。

そんな中でコロナの時代へ。
「家でもできる仕事がある」
「家で過ごす時間を大切にしよう」
そんな風潮が現れて、新しいものがどんどん生まれて。

その頃から少しずつ、私も「南相馬での暮らし」を意識するようになってきました。

田舎暮らしを模索した1年目。QOLが上がりつつある2年目。

こうして、ようやく移住してきたのが2022年3月。
最初の1年は、180度違う暮らしに戸惑い、色々と模索する1年でした。

1番変わったのは健康的になったこと。
わたし、なんと引っ越した年1年で-7~8kgくらいに成功してるんです!

・野菜を週1で誰かしらかもらう生活。
・外食より家での食事が基本になったこと(お店が限られてる)
・家での生活を充実させるスタイルになったこと。(商業施設が少ない)

※夏になると毎週この量もらいます。

宮城での暮らしと南相馬での暮らしの違い。
まず、圧倒的に目につく飲食店の数が違います。
自然と外食したい、という感覚が減っていきました。

そして旦那のおじさん、地域の人から定期的に届く野菜たち。
しかも大量に。八百屋さんできるかなと思ったくらいです。

物価高騰のこのご時世ではありがたいですね。

南相馬には大きい商業施設はないです。
宮城にいた頃はイオンモールが近かったので休みは何かと行くことが多い生活。
美容室に行った帰りにスタバ、仕事の前にカフェでランチ。
そんな生活が一転したのです。

娯楽施設がないので、家時間を充実させよう!と思って色々揃えました。

・調理家電
・アレクサ
・Firestick


わたしの中で、三種の神器です。笑

※極薄のマジックグリル。お気に入りです。

便利な調理家電でご飯を作って、野菜を毎日食べて、
Firestickを使って、大きなTVでYou Tubeの筋トレやヨガの動画を見て。

・・・・これは痩せますよね。笑

その他に変わったのは、時間の使い方、時間の感覚。
1番驚いたのは8時にスーパーが閉まること。
近くのローソンは22時で閉まってました。
(24時間開いているコンビニもあります!)

仕事帰りに買い物できない・・・!!!

子ども英会話の仕事をしてたころは帰りは9時すぎ。
帰りにめんどくさいからコンビニやスーパーのお惣菜…
そこからなんだかんだで気づけば日付が変わってる毎日。

それもしなくなりました。
その代わりに、買い物は朝イチでスーパーにいくように。
日付が変わる前には寝なきゃ!と思うように。
22時を過ぎたら町は暗くなり、自然と早く寝る習慣に変わりました。

あとは自然が豊かなこと。
これも最初は慣れなかったのですが、今ではそんな風景に無意識のうちに癒やされているんだなと思っています。

・馬の足音で目覚める(1番の衝撃でした)
・車を運転してたらヤギがドーンと座っている。(二度見しました)
・鳥のさえずりが毎日聞こえる(癒やし)


※ウサギもいました(笑)

自然が豊かだからか、人々の心が穏やかな南相馬。
気候も、雪はほとんど降らず過ごしやすい町です。

便利なものに囲まれた暮らしも良かったですが、
ある意味モノに溢れすぎていたんだと思います。

たまに行く映画やモールへの買い物がいい気分転換になり、
たまに食べる贅沢なご飯が、家族との会話を弾ませてくれる。

モノが少ないからこそ、「本当にほしいもの」だけを求める生活に変わりました。

何もないなら自分で作る!ワクワクを大切に。

さらに大きく変わったのは、働くことに対する考え方です。

実は、最初の1年は南相馬→仙台へ通勤してました。
この話をするとみんなに驚かれます。

でも1年暮らして気づいたこと。
この町で通勤1時間半ってありえないことなんだって。
大体の人が15分圏内のところで仕事をして、遠くても30分(隣町に行くくらい)。市を超えるだけでも多分珍しいのに、私は県をまたいで通勤してたなんて。笑

遠くても変化よりも安定を選び、チャレンジをためらっていた私がいました。

それでも少しずつ行動しなきゃと、最初に出向いたのがicoiさんのイベントでした。
(※icoiはママさんを中心とした女性向けのイベントなどを企画・運営する団体)
そこからNARUで開催されたクラウドソーシングの講座に参加したり、
icoiさん主催の月3万円ビジネスの講座に参加したり。

自分のやりたいことを形にしていく人達の姿をみて、
自分もチャレンジしてみたい気持ちがどんどん膨らんでいきました。

※講座内で作成した将来のイメージボード

始めの半年くらいで仕事を辞める決心がつきました。

転職する不安よりも、往復3時間の通勤時間を違うことに使いたい気持ちが勝りました。
いまはよりみちでの仕事と並行して、月3万円ビジネスの1つとして、親子で英語に触れられる場所作り・イベント開催などを計画中です。

「何もないからこそ自分たちで創り出す」という考え方を持った人が南相馬にはたくさんいます。
「きっとなにもない」と諦めていた移住前の自分が変われたのは、そんな人達との出会いでした。

前職を辞めるタイミングが正式に決まって、転職サイトを眺める中で「よりみち」のことを知りました。

英語も関係ないし、移住相談とか窓口対応の経験もない。
それでも「この町をおもしろくしたい」と思う人達が集まっている場所に飛び込んでみたい、と思いました。

誰かに話したくなる!そんな町にしたい。

私が南相馬というところに引っ越したことを友人達に伝えると、いまでも「震災や原発で大変だった町」と思われることも少なくないです。
TVのニュースや外から見えるイメージって、まだそうなんだなぁと実感します。

私自身もまだどんなところなの?と聞かれた時に、「どう説明しよう」と思うことがあります。

「南相馬ってとこなんだけど、こんなおもしろいモノ(ヒト)がいてね・・・!」

よりみちでのお仕事を通して、まずは自分自身がもっと南相馬のことを知りたい。
そして、南相馬っておもしろいところなんだよ!と、
新たに南相馬を訪れる人に伝えられるようになりたい、と思っています。
自分が住んでいるところを好きになれるってステキなことですよね。

そしてもう1つ、よりみちのお仕事と別にチャレンジしていきたいこともあります。
それは英語を使った地域のコミュニティ作りです。
先にお話した月3万円ビジネスでやっている親子英語イベントをベースにし、いつかは地域の方と英語イベントのコラボをしたい!と夢見ています。

ここでの仕事はまだこれからの私ですが、同じ移住者としてみなさんに寄り添ったサポートができればと思っています。是非、南相馬にお越しの際は、よりみちに遊びに来てくださいね!


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