10. 話が合うからって、セックスしたくはならない

相手探し編・30人と出会うチャレンジ - 3人目

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7.と8.の「思うこと」を書いている間に、3人目の人と会っていた。

最初のメールから「お茶でもどうですか」と、とても話が早かった。
「コーヒーがいいですか?紅茶がいいですか?中国茶?」と聞いてくれて、そしてそれぞれの種類でオススメのお店があるようだった。

それだけで、妙なこだわりのない、自由な好奇心旺盛さを感じた。コーヒーだけ詳しいとか、紅茶だけ詳しいとかいう人は時々いる気がするが、その両方、プラス中国茶。中国茶に詳しいなんて、なかなかマニアックだ。何かひとつに決めちゃってこだわるんじゃなくて、いろんなことを自由に試してみようとする人なんだろうな、と思った。

猫を飼っている同士である、ということも、きっと話せることがたくさんありそう、と感じさせる要素だった。

待ち合わせの日、「ご案内しようと思っていたお店がお休みかもしれないので、行って確認してから向かいます。」と連絡が来た。

わざわざ行って確認してくれるなんて。男の人たちって、ものすごく親切だ。ものすごーく、優しい。そういえば、勤務先の男の人たちも、とても親切だ。女性の優しさとは、ちょっと種類が違う何かがある。それが、プライベートでのわたしに向けられることに、心地よさを感じた。

待ち合わせの場所で会って、予定とは違うお店に向かった。予定とは違うお店だったけど、わたしのツボにハマる、程よいマニアックさとそのお店ならではの雰囲気のある、素敵なお店だった。

3人目の彼と話すのは、とても面白かった。彼がいろんな話をしただけでなく、わたしも、自分が話したい話を好きなように話した。わたしが趣味のように人を観察していてセオリーのようなモノを頭の中に持っている、という、完全にわたしのマイワールドな話を遠慮なくできてしまう空気を、彼は持っていた。

ものすごく気楽に一緒にいられる、とてもとても、とても良い友だちになれそうな人だ、と思った。

そう、「この人としたい♡」は、なかったのだ。

また会う約束はした。いい友だちになれたらいいなあ、と、割と本気で思っている。

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