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#7『グリーンブック』

さてさて終わりが見えてきました
#try_of_girl
#土曜は映画の日 ですが

この奇襲での企画 #try_of_girl が終わっても #土曜は映画の日 は続けられたらいいなぁと思っています!
方法は探りますが…
引き続き応援よろしくお願い致します!
それからいいねを下さる方、ありがとうございます!励みになります!!

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こちらから💁‍♀️

はやく、みんなの前でお芝居がしたいなあ!


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先日のポコチャでの配信は、携帯の不具合によりきちんとアーカイブに残せておりません。
来てくださった方、アーカイブ見ようと思って待っててくださった方、申し訳ありません。
ありがとうございました!
こちらのnoteをお楽しみください!

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filmarksの映画館で鑑賞した直後のレビューも合わせてどうぞ🙇‍♀️✨

2018年のアメリカ映画。ジャマイカ系アメリカ人のクラシック及びジャズピアニストであるドン"ドクター"シャーリーと、シャーリーの運転手兼ボディガードを務めたイタリア系アメリカ人の警備員トニー・ヴァレロンガによって1962年に実際に行われたアメリカ最南部を回るコンサートツアーにインスパイアされた作品。実話を元にしているお話ですね。監督は『メリーに首ったけ』などのピーター・ファレリーさん、主演は『ロードオブザリング』などのヴィゴ・モーテンセンさん、共演は『ムーンライト』などのマハーシャラ・アリさん、リンダ・カーデリーニさんら。第91回アカデミー賞では作品賞・助演男優賞など三部門を受賞した。脚本にはヴァレロンガさんの息子であるニック・ヴァレロンガさんも携わっていると。


あらすじ

1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。


守るための本だけど…

まず、グリーンブックとは「1936年から1966年までヴィクター・H・グリーンにより毎年出版された黒人が利用可能な施設を記した旅行ガイドブック。ジム・クロウ法の適用が郡や州によって異なる南部で特に重宝された。」ということなんですけど、毎度不勉強だなと思わされて知る機会を得る、それも映画の素晴らしいところですが、グリーンブックという存在を知らなかったんですね私。グリーンさんが「黒人旅行者に対して、みすみす苦難と当惑に向かっていってしまうことを防ぎ、旅を快適なものとするための情報を与える」と激しい人種差別の中での問題に対処するために創刊したものだそうですが。


まず触れておきたい点を先に。
私これを映画館で初めて観る前にこのグリーンブックのことを「悲しい本だな」と思ったんです。差別するための本だから。でも調べたら傷つける為に作られたんじゃなくて、傷つかないようにする為の本だった。白人が迫害するために作ったものでなく黒人が黒人を守る為に作った本だった。なのにそれが俯瞰してみるとこんなにも悲しく見えるんだなぁって。国や法律の重要性を改めて感じました。自衛には限界があるんだからやっぱり国が動かなきゃいけないんだなって。


その立場からの意見

それから、この映画の批判について。アカデミー賞作品賞の受賞に対して、同じく作品賞にノミネートされていた『ブラック・クランズマン』のスパイク・リー監督や『ブラックパンサー』の主演チャドウィック・ボーズマンさんが不快感を示した、とされています。というのも主人公のトニー・リップの役柄が「黒人を差別から救う救済者」として誇張された伝統的すぎるキャラクターだったから、と言われているようで。私は観てから調べている中で、この事実を知りました。
私なりに差別の歴史や関心を持ったトピックスについて調べるようにしてるんですが、やっぱり当事者意識が低いんだなって思った。正直私は別にこの主人公のトニーに対して「すごい理解のある白人だ」とは思わなかったし、主人公は大好きすぎるからだと思うけど(笑)シャーリーだと思ってたくらい。でもそれってこの映画の中で、車で喧嘩して雨の中言い合うシーンがあるけど、やっぱりその立場にならないと本当の苦しさは分からないということで、差別を受けて苦しんできた人達にとっては、事実を誇張されたり美談にされたりってそれが結局いい話だろうと関係なくて嫌だよねって。またかよ、とも思うだろうしね。芝居の役作りでも、‘その役のバックボーンの目で見る’ことをすごく探ったり考えたりするんだけど、人によって違く見えるよなぁと。
ただ、批判があることを知った上で、私はこの映画から学ぶことはたくさんあった、ということだけは言いたいなと思いました。


大好きマハーシャラ・アリ!

さて、やっとこさ芝居の話!(笑)先程も言いましたけど、大好きマハーシャラ・アリ!この人のお芝居大好き!『ムーンライト』と本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞してますが。大好き『ドリーム』(原題:Hidden Figures)にも出ててやっぱり大好きだったけど!大好きばっかり言ってる(笑)この方のお芝居を見るだけでもこの映画観て良かったなと思う。というか、この方の芝居について話したくてお題にしたんだけど(笑)カーネギーホールの上に住む才能あるピアニストが差別の厳しい南部に演奏旅行に行く、自ら行くんですね。何故なのか。


あ、ここからネタバレ含みますので回避したい人は回避してください!

<ネタバレあり>


この映画は、実在したシャーリーさんが差別を受けながらも、「(自分の)勇気が人の心を変える」と信じて前進させるために差別と戦うお話、つまりアリさん演じるシャーリーの心意気に心動かされるお話だと思ってるのね私は。これ、言っちゃうと世の中は何も変わらないのよ、この映画の中で。トニーとあと家族が少し変わるくらいで他は残念ながらこの段階で変わってはくれないんだよね。でも、きっとシャーリーは分かっていて、いつかとか一人でもとかって思って南部に行ったんだと思うんだよね。
そして黒人なのに上流階級で金持ちという身分、表の面と、黒人にトイレも貸してくれないという裏の面と、この狭間にひとりぼっちでいる。

これら全ての要素、品と格式と誇りと意志と我慢と怒りと理不尽さ矛盾、寂しさ悲しみ、全て内包して!常々すべてを内包して!存在している!それがものすごい!!!!!!あぁすごいよー本当にすごいよーー!!!
いろんなシーンでいろんな側面を感じるけど、でも常々どれも感じるという。ケンタッキー食べるシーンも好きだし、スーツ屋さんの表情
すごい、留置所で「品位を保つことが勝利
もたらす」って言うシーンもどれも好き。品がすごいのよ。それの最たるところであり、思いの吐露、爆発でもある先程話した、喧嘩の後の雨の中のシーン。この感情がコントロールから外れたというお芝居が本当に大好きです最高!ありがとう!


奥様も素敵!

シャーリーがショパンのエチュード『木枯らし』を弾くシーンがあるんですが、私大好きな曲だから流れただけで泣いたけど、あの曲を弾くに至る過程もとても良くて、過去と欲が見えるお芝居だなと思うし、
それからトニーの奥様役ドロレス・ヴァレロンガを演じたリンダ・カーデリーニさんもとても愛らしくて好きだったし、奥さんの最後の一言はすごかったねぇ。物語を包み込むようなセリフだなと思って、あのセリフ秀逸だなと感じます。

とにかくマハーシャラ・アリを観てほしい!素敵なお芝居をしています!品のあるお芝居、とても参考にしたいお芝居だなと思いました!



次回

8月1日(土)
20時ごろ配信予定

もうそろそろ最終回なので好きな作品にする!

『インサイド・ヘッド』


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