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Play the piano

ピアノが好きだ


弾くのも

聴くのも

ただそこにあるのも。


幼稚園の頃、園内で毎週土曜日の午後に
ヤマハオルガン教室があった。
当時、実家にいた社会人の叔母が
ニコリともせずに午前中で帰宅し昼食を済ませた
私の手を引いて、そう遠くない緩やかな登り坂の道を
黙々と歩いた。

誰がいたとかどんな先生だったかとか
全く覚えていない。
好きだったのは
一週間の歌🌙


火曜日 
燃えている 
メラメラメラメラ燃えている


この歌詞とメロディは鮮明に覚えている。
一週間の曜日を月や火にイメージした
素敵な歌だ。
毎回使うテキストの絵がとても印象的で
絵本を開くようにワクワクして取り組んでいた。
本当に教室内の記憶がない。
オルガンの優しい鍵盤、柔らかなタッチを
思い出すだけ。
一つ、幼くして奮闘していたのが
和音の宿題。
1の和音や五七の和音をメロディを聴いて自分で
当てはめる。
突然指名されて外れたのか?何かマイナスな事があったのかあまり和音に興味が持てなかった。
楽譜も見ないで好きなだけ
アニメのメロディや童謡を歌いながら
弾いていた。

小学生から高校までは、ピアノ教室に通った。
ブルグミュラーまでは楽しくて
近所の同じ教室の女の子と競う様に練習した。
特にシュバレスクだったか
貴婦人の乗馬
これはどれだけ弾いたかわからない。
パカパカパカパカ
貴婦人が優雅に馬を走らせる

お向かいから自分の練習曲が聞こえればピアノに突進してこちらも応戦する。
わたしが弾くとさも自分の方が上手いですとばかりに
同じ曲が聞こえてくる。
そんな幼い懐かしく楽しい思い出。

ソナチネになると段々難しく一、二回の練習では
丸をもらえなくなる。
音大に行く人と趣味の人がここで別れる気がする。
もっと貪欲だったならまた違う道があっただろうな。
楽しさよりは苦痛になって辞めてしまったが
一人で好きな様に弾いていた。

それからだいぶ時が経ち、すっかり大人になった
わたしは今、バッハのパルティータを弾いている。
毎日毎日同じ時間に。
昔の先生は姿も声も恐ろしく、間違えられない恐怖
があったが、今の先生はヨーロッパで賞を取ったにも関わらず好きに弾かせてくれる。
クラシックは基本、縛りが強いが
歌う様に弾きたいと思う。
的確なアドバイスを頂くので
リズムがちがったりして汗を掻く💦
中学から弾いている曲をこの年で
えっ、左手リズム違いました⁈
わーっ
となるわけです。


パルティータを弾くと
左脳と右脳が動き出して宇宙空間に飛ぶ。
星々を感じながら頭では弾いていない。
曲が終わると
脳がシャッフルされて
新しい自分になる。

それが好きだから
両手が合わさりメロディが鳴り出すまで
眉間にシワを寄せて
何回も何回も練習するのです。
バッハの曲は
宇宙を感じる⭐︎

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