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格闘ゲームの祭典『EVO Japan 2020』はゲーム愛に溢れていた

2020年1月24日(金)~1月26日(日)にかけて幕張メッセで開催されておりました『EVO Japan 2020』!優しい妻と娘…そして理解ある職場のおかげでこのイベントに初参加して参りました。相手の体力ゲージを減らすためだけに全世界から集まった猛者たちの熱い三日間。私目線の偏った部分もあるかと思いますが、今回の記事はそんな現場からの熱気を!そして他の大会にない『EVO Japan』独自の魅力もお伝えできればと思います!

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メイントーナメントについて

そもそも『EVO』とは、ものすごくざっくり言うとアメリカ発祥の格闘ゲーム大会です。毎年ラスベガスで開催されています。例を挙げると、『ストリートファイター』に代表される様々な格闘ゲームをトーナメント形式で対戦し、優勝者を決めるというものです。前身であったイベントも含めると20年以上も歴史があり、世界最大クラスの規模を誇ります。ほかにも大会は数多くありますが、そんな歴史もあって『EVO』は特別な意味を持っており、プレイヤーにとっては憧れの舞台なわけです。私も死ぬまでに一度行きたい…そんな風に思っていたのですが2018年より『EVO Japan』が誕生し、その熱狂を日本でも味わえる事になったのです。

上の写真にロゴがあるものがメイントーナメント…といって主催側がオフィシャルに用意しているゲームタイトルとなります。ざっくりと今回のエントリー人数です。

『ストリートファイターⅤ』約1500人
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』約3000人
『鉄拳7』約1000人
『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』約600人
『SAMURAI SPIRITS』約500人
『SOUL CALIBUR Ⅵ』約500人

重複してエントリーも可能ではあるものの、かなりの数のプレイヤーがエントリーし優勝の座を狙いにきているのがわかります。そして幅広いプレイヤー層からなる『スマッシュブラザーズ』の参加人数はやはりすごいですね。

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会場もすごい人と熱気です。基本的に入場は無料で観戦だけでも会場に入る事ができます。

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企業さんが出展しているブースも充実しており物販などもあります。写真はアーケードコントローラーという格闘ゲームでよく使用されるコントローラーのパーツです。ドキドキします。

さて私はと言いますと『鉄拳7』でメイントーナメントに参加してきました。事前に告知されたグループの番号に従って対戦台へ向かいます。尋常じゃないくらいドキドキします。

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結果はと言いますと予選トーナメント抜ける事ができず敗退…三日間の会期初日で私の『EVO Japan』は終わってしまったのです…ああ悔しいけどやむなし…戦い続ける事ができるのは強者の特権なのです…あとは他プレイヤーの応援に回ろう…おしまい。

というのが通常の大会で、ゲーム大会にゲームやりに来たのに負けるともうゲームできない、というとても悲しい状況になります。そりゃ当然なんですけど「もっと対戦したい!」「もっと遊びたい!」っていつも思っていました。あれ?いつも負けてるから?え?

サイドトーナメントとBYOC

さて『EVO Japan』の特徴として上記の主催側が用意したメイントーナメントとは別に、サイドトーナメントという有志が企画しているイベントがあります。このサイドトーナメントがとても熱い!新旧問わず40~50タイトルの大会・対戦会が企画されており、事前のエントリーはもちろん可能ですし、割とその場で遊ばさせてくれるフリープレイ台もあったりします。

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『鉄拳7』での悔しい気持ちを振り払うかの様にまず『燃えろ!ジャスティス学園』の対戦会に参加しました(事前にエントリーしておりました)こちらはカプコンさんの対戦格闘ゲームなんですが、実に発売から20年経っております。私も当時遊んでたぶりにプレイしたいなー、と思いエントリーしたのでかなりのブランクがあったのですが、現役プレイヤーの方々が丁寧に操作を教えてくれました。現役プレイヤー…ってどういう事なんでしょう…自分で言っていてなんですが…。用意されているアーケードコントローラーの新作を切望する文言には心より共感をせざるを得ません。

他にもいくつか紹介をさせてください。

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『ボンバーマン』でわいわいしたり『バーチャロン』のコントローラーに感動したり『セーラームーン』の大会でめっちゃ盛り上がったりしていました。なんかもう友達の家で集まってゲームするのに近い感じすらあります。(私の趣味ばかりで恐縮ですがもちろん近作新作のイベントもやっています。)

そしてサイドトーナメントに加えて忘れてはならないのがBYOCブースです。こんな言葉私も初めて知ったんですが Bring Your Own Computer の頭文字らしく、要は自分で機材持ってきたら好きに使っていいよ、というスペースがあるんです!

※PCごと持ち寄って遊ぶ「LANパーティ」という文化がアメリカにはあり、そこで生まれた言葉らしいです。

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ホテルで練習しようと『鉄拳7』を入れたノートPC持ち歩いていたのですが「あれ?これ会場で遊べるのでは」という事になり設置してみました。すると試合前にウォームアップしたい人や、私のように大会を終えてしまった人たちが集まってくれて、即席の対戦会っぽい感じに!写真は広島からきたプレイヤーとサイパンからきたプレイヤーが対戦しているところです。さすが『EVO』!色々な場所から集まっています。年齢も国籍も関係なく初対面で思いっきりぶつかり合える格闘ゲームは最高なのです。

対戦と交流と観戦

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そうこうしているうちにメイントーナメントは進み、最大3000人のエントリーからベスト8が決まっていきます。敗者復活戦があるトーナメント形式なので、1回しか負けていない or 1回も負けていない人達なわけです。当然の話ですけど、とんでもないことだ…。

そして最終日になると会場レイアウトは一新され各ゲームの決勝トーナメントが行われます。ここからは入場が有料になり音響も派手になっていよいよクライマックス…私も応援に徹します。今は動画配信も当たり前に行われるのでリアルタイムに試合を観戦する事は可能ですが、やはり会場での観戦の盛り上がりは違います。これも大会ならではです。こんな距離でトッププレイヤーを観戦できた経験も初めてでした。緊張感がすごい!

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私のメイントーナメントは一日目にて終わってしまったのですが、他のイベントや試合観戦ができたおかげでしっかり最後までEVOを楽しむ事ができました。EVOでは世界の強豪プレイヤーが集まり張り詰めた空気の中ガチガチの試合が展開される一方、アットホームと言っていいような妙なアナログさをもったコミュニティも同時に存在しており、大変心地が良いものでした。「ゲームが好き」という気持ちから生まれたイベントである事がしっかりと息づいている気がします。コミックマーケットは「お店と客の関係ではなくみんなが平等に参加者」というマインドがあってとても好きなのですが、近いものを感じます。

そんな事をまとめて考えると、EVO Japanはゲームの対戦、交流、観戦、そのすべてを楽しませてくれた!そんな風に感じます。

とてつもない練習量を感じさせるトッププレイヤーも、そんなプレイヤーを応援しにくるプレイヤーも、イベントを企画してみんなで楽しもうするプレイヤーも、みんなゲームへの情熱に動かされ会場に足を運んでいると思うと、私はまた愛おしさを感じずにはいられないのです。そんな想いを受け止めてくれる『EVO Japan』という器はとても大きく頼もしいものでした。

運営の皆様にはこの場を借りて心からのお礼を言いたい!ありがとうございました!次回は絶対ボランティアスタッフやるぞ!そしてラスベガスの本家にも行ってみたい!

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おまけ:
『スマッシュブラザーズ』の特大イラストパネルすごくないですか!並ぶと新キャラになれた気分です。杉山参戦!

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■ミリアッシュはイラスト・ゲームイラストの制作会社です!

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