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『グランブルーファンタジー ヴァーサス』を勧めるいくつかの理由

格闘ゲームは敷居が高い、なんて事を割と耳にします。

理由は色々あると思いますが、楽しさに辿りつくまでの時間がものすごいかかるからではないでしょうか。対戦格闘ゲームの楽しさというのもこれまた色々ありますが、キャラを自由に動かせたり、同じレベルの相手と良い試合ができたり、そして何より相手に勝つ事は大きな楽しさのひとつかと思います。ただ、勝つためには練習が必須ですし、効率よく練習するためにはシステムを理解する知識も必要です。「なんでお金払ってゲーム買って練習したり勉強したりしなきゃいけないんだ!」ってなっちゃうと楽しさに辿りつく前に終わってしまいます。そうならないように各ゲームで色んな工夫、デザインがされているわけですが…『グランブルーファンタジー ヴァーサス』は楽しさへの導線や配慮が素晴らしい!そんな感動をいたしまして筆を執っている所存です。「格ゲーやろうぜ!」とはあまり無責任に言わないほうがいいんだろうか…なんて思っていた昨今ですが、これは言っても良い気がしているんです。「グラブルヴァーサスやろうぜ!」

というわけで早速『グランブルーファンタジー ヴァーサス』の良いと思うところを私なりに列挙していこうかと思います。ちなみに発売から2週間程で100戦やった程度…さらに本編の『グランブルーファンタジー』をあまりプレイしておらずヴァーサスから入ったクチです…。攻略的な情報はありません。やってみたいな!って思ってる人に向けて、少しやってみた人からの感想、くらいの感じで読んでいだだければ幸いです。

■キャラがかわいい

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「結局それかい!」という声も聞こえてきそうですが、むちゃくちゃ大事です。魅力的なキャラを思い通りに動かせる。大きなモチベーションです。ちなみに私のメインキャラはゼタちゃんです。イメージカラーが赤で金髪で槍使って「これでラストぉおおお!」とか言うものですから『劇場版エヴァンゲリオンまごころを君に』のアスカを思い出して毎回胸を痛めながら動かしてます。中の人が宮村優子さんだったら泣いてます。(花澤香菜さんですが最高です。)かわいい…と見た目から選びましたが、『グランブルーファンタジー』を遊んでいる人は元々好きなキャラを選ぶのも楽しいですよね。原作があるゲームならではです。例えば『ヴィンランド・サガ』の格闘ゲームが出たら私は絶対トルケルにします。どんなに弱くてもトルケルです。キャラ愛です。

■簡単に必殺技が出せる

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これは必殺技を出す操作表なんですが、2種類の方法があります。ボタンひとつのすごい簡単な出し方と、古来からの↓↘→等と入力する難しいやり方の両方です。敷居を低くする=簡単する、というのはひとつですが、簡単にする=浅くなる というジレンマがあります。そこで2つの方法が用意されてるんです。え…?じゃあ簡単に出せる方で良いのでは…?となるんですが、難しい入力を成功して技を出した場合にちゃんとメリットがあるんです。

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グラブル本編のシステムを下敷きにしていると思うんですが、一回使った必殺技を連続して使えないんです、基本的に。左上に各必殺技に対応したアイコンがあり、使うと暗くなって一定時間使えなくなります。ただ、難しい入力をすると技の再使用までの時間が少し早くなるんです。これが駆け引きに影響もあり、必殺技を出すハードルを下げつつも、やり込んでいく深さをしっかりと残しています。初心者も中上級者も楽しめるシステム。すてきです。

■同じレベルの人と対戦できる

最近の格闘ゲームには武道のような「段位システム」というものが概ねあります。例えば、最初は初段からスタートして、オンラインで初段に近い人と対戦して勝ったら二段になる、みたいなシステムです。段位を上げて行くことが強くなった証明…になるかはわからないですが、これもモチベーションのひとつと言えるかと思います。ただ、特に発売日近くですが、同じ段位とはいえ有象無象がいるわけでめっちゃ強い人もいます。初めてオンライン対戦をやってみて超強い人にボッコボコにされたら、まぁ、萎えますよね…。

『グランブルーファンタジー ヴァーサス』ではチュートリアルマッチというものが用意されており、これをやらないと段位システムに参加できません。これはコンピューターと対戦するだけなんですが、プレイヤーのスキルを測っているらしく、そのスキルに合わせて段位が割り振りされます。つまり、みんな同じスタートではなくなるわけです。強い人のスタートは高い段位になるし、初心者の人は低い段位からじっくりやっていく事ができるわけです。絶対同じレベルの人と対戦できる…というわけにはいかないですが、どんな人も楽しんでもらおうという配慮を感じます。

概ね上記3つが大きく感動したポイントなんですが、以下も良い点です!サクサクいきます!

■アーケードコントローラー(アケコン)が要らない

私には「格ゲーといえばアケコンだろ!」みたいな固定観念があり最初はアケコンでやってたのですが…見事に覆されました。簡単に技出せるシステムに加えて操作性も優秀で、パッドの方がやりやすい、とさえ今は思っています。アケコン買うと10,000円~20,000円くらいしますからね…こういったイニシャルコストを下げられるのも参入しやすい理由のひとつですよね。パッドなら騒音も出ません。関係ないですが下図はうちの愛機たちです。限定色のミッドナイトブルーのパッドもかっこいいでしょ。(見てほしいだけです。)

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■チュートリアルが優しい

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システムを理解するためにいっこいっこ課題をクリアしていく「タクティクスモード」、またストーリーを進めながら操作方法を学んでいく「RPGモード」が用意されています。これらを遊んでいれば自然に基本操作とゲームシステムが理解できます。「RPGモード」ではテキストに付随して用語確認の機能もあり、初めて『グランブルーファンタジー』の世界に触れる人でも置いてけぼりになりません。

■デザインやキャラがフレンドリー

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アークシステムワークスさんお馴染みではありますが、オンライン対戦の待ち合わせ場所が和気あいあいしてます。船の上のゲーセンみたいなんですよ!アバターを動かしてゲーム台の前に座ると対戦できるわけです。スタンプや定型文でチャットもできます。こんなハートフルなデザインだと相手を煽ろうなんて気になりません。なりませんね?

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それから試合前後にキャラ同士の掛け合いがあるんですが、これもすごい。キャラ同士で全部違うセリフとボイスが用意されており、やりとりもハートフルです。ゼタちゃんは割と煽り気味なんですが、基本的にみんな勝利後も相手を称えるコメントをしてくれます。そんな事言われたら負けてもイライラせずもう1回がんばろうってなります。なりますよね?

■まとめ

「ゲームとはモチベーションのデザインだ」と、尊敬するゲームクリエイターであるEnhanceの水口哲也氏がある講演会で話をされていました。それはとてつもなく説得力のある説明で、良いゲームとはモチベーションが続く…また続くためのデザインや裏付けがしっかりあるんだと思いました。『グランブルーファンタジー ヴァーサス』は、モチベーションを維持させるのが難しい格闘ゲームというジャンルで、とても配慮のある優しいゲームデザインがされていると感じます。入り口が広く、ただ出口は狭く!深い!

まだやり込めていないのでその出口は見えていないですが(そもそも出口ってなんだ?)今後も鍛錬して色んな人とこのゲームで対戦するのが楽しみで楽しみで…。esportsの大会も増えて対戦格闘ゲームも少しづつ盛り上がりを見せている中、こういった誰もが遊びやすいタイトルが出ることはいちファンとしてとてもポジティブに感じます。つくってくれた人の想いを随所に感じる良作かと!ぜひ盛り上がってほしい!最後にもう一度。

「グラブルヴァーサスやろうぜ!」

ゲームに負けじとキャッチーな書き終わりじゃないか!

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