ハイコントラスト知覚特性とは
ハイコントラスト知覚特性とは
今日は、曖昧な表現が苦手。冗談が通じない!?というお話をしてみたいと思います。
発達障害の主な特性の1つに、「白か黒かに物事を分けたくなる」というのがあります。これは、ハイコントラスト知覚特性から来るものだと考えられます。
こちらの記事に少し書かれていましたので、引用させていただきます。
こちらの記事は、お仕事のシチュエーションでの対処法ですが、子どもにも同じ特性があり、上の例でいうと❝0か100❞以外の、その間の数字で物事を考えることを苦手とする特性です。つまり、
曖昧なこと
抽象的なこと
複雑な言い方
が苦手で、どちらかと言うと「これは合ってるけどこれは間違っているよ」と言ってもらった方が安心するのですね。
白か黒か、物事をはっきりさせてあげた方が分かりやすいわけです。
そしてこの【ハイコントラスト知覚特性】は、次のようなシチュエーションにも影響があったりします。
冗談が通じない!?
ASDの人は「言葉を議事通りに受け止める」傾向があります。
ストレートなのですね。なので、いわゆるジョークが伝わらないことがあります。
特に、その本人に対する良し悪しであったり、一瞬悪口とも捉えかねない(素直に笑えない)ジョークだったりすると、そのまま受け止めてしまうので、本人の中で大きなショックを受ける可能性が高いです。
例えば「背が小さいね」と言ったとします。言った側は「小さくてかわいいね」と伝えたかったかも知れないですが、単純に「小さいこと」が悪いことのように指摘されたと思ってしまい、ショックを受けるといったような具合です。
また、言葉のウラにある「暗黙の了解」なども苦手です。
学校の、校庭で、校長先生の話が始まろうとしていたとします。
前に並ぶお友達と話をしていて、後ろの子が「校長先生来たよ」と声をかけたとします。
後ろの子は、当然、「校長先生が来たよ、だから、話やめなよ」と言っているのですが、「来たよ」だけしか言わないと、その続きにあるであろう「だから話やめなよ」を察知することが出来ないのです。
なので、「うん、来たね」で終わってしまい、また話を続けてしまう。
そんなシチュエーションもあったりします。
また、次のような曖昧な表現も苦手です。
・ちょっと待っててね
→どのくらい待てばいいのか分からない
・ちゃんと片付けなさい
→どうやったら「片付いている状態」なのか分からない
・早くしなさい
→いつまでに終わらせればいいのか分からない、なぜ早くしなければならないのか分からない
この、「ちょっと」「ちゃんと」「早く」は、どれも目には見えないものです。
しかも「ちゃんと」の場合、何をもってして「ちゃんと」なのか、誰の基準の「ちゃんと」なのか、明確な説明がないですよね。
もしかしたらお母さんにとっての「ちゃんと」かも知れないし、となるとお母さんにとっての「ちゃんと」は、どうなっている状態が「ちゃんとしている状態」なのか?きちんとした説明がないですよね。
当然、どうしたら良いのか分からないわけです。
具体的に「今すべきこと」を提示してあげる
ではこのような時の対応の仕方です。
・少しの時間待っていて欲しい時は
→長い針が○○になったら~~するからね
・机の上を整頓して欲しかったら
→机の上には「○○」と「○○」だけにしてね
・早く何かをして欲しい時は
→あと10分で(または長い針が○○までに)出来るかな?
→○○時から「~~」があるからそれまでに終われると助かるの
というような、具体的な指示を出してあげることが大切です。
「分からない」ことは、実は本人にも分かっていないことが多いのです。
自分でも何が分からないのか分からないので、「分かりやすく、今すべきこと」を提示してあげて欲しいです。
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