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『忍びの国』と忍びの子孫


 地上波初放送だった映画の「忍びの国」をはじめて見て、けっこうハマりました!

 和田竜さん原作の映画といえば「のぼうの城」も大ヒットして、どちらもかなり面白かったわけですが、本当に和田さんの物語は

 戦国×エンターテイメント

としては、抜群に面白いですね!私も別名でちょこと小説を書いたり、その昔は映像をかじったりしていましたが、心から尊敬する作家さんの1人です。

 あとは「村上海賊の娘」が映画化されるのを期待するばかりです。


 さてさて、そんな戦国時代の伊賀忍者を描いた「忍びの国」ですが、史実としての忍者像はともかく、あの描き方は新しい忍者像の提示としてはかなり興味深いものでした。

 事前の情報として「伊賀という地は、基本的には古琵琶湖の湖底の土(粘土)分が多く、耕作には適さないことから、傭兵として他国へ金銭で渡るものが多かった」というあたりを知っていると、下忍の立場などが理解できてより楽しめたのではないか、と思います。

 あるいは、弓の流派で「日置流」というのがあるとかも知っておいて損はありません。

 諸説ありながら、日置大膳が巨大な弓と矢を使っていたのも、そういう演出ですね。

 ところで、映画では伊賀忍者の上忍(リーダー層)である百地氏らを、どちらかといえば悪、そして、織田軍の将である日置大膳を善のイメージで描いていましたが、これは「エンターテイメント」ですので、現実の両者のどちらが

「善で、悪か」

なんてことは問えないのが真実です。そこは、エンターテイメントとして、ある程度笑いながら楽しむべきところだと思います。

 和田竜先生自身は、「伊乱記」などの資料を読み込んでいるうちに、当時の傭兵の状況が、「お金ありき」の非道な側面があった点を誇張して人物像を組み立てていったようですが、それを言えば、女子供までマジで焼き払うクセのある「織田信長」もなかなかの人でなしですから、そこはそういう

”弱肉強食、信じるものなどない世界、時代”

を客観的に感じておく必要はあるかもしれません。


 さて、すでにかなり多数の苗字について調べている私ですが、

◆日置大膳の子孫

の方からも依頼があって、いろいろ調査をしたり情報交換をしたりしておりました。あるいは残念ながら、伊賀のリーダー「百地氏」ではないものの、あの

◆十二評定の一人である某家の直系ご子孫

の方、数件からもご依頼をいただき、まさしく苗字調べをしながら

「伊賀惣国一揆VS日置大膳」

の歴史旅を先日まで行っていたところ。その上で観る「忍びの国」は絶妙に面白かったことは言うまでもありません。

 ああ、この仕事をしていてよかった!(笑)


 というわけで、和田先生を飛びのけての「超原作」である

伊乱記

は↑で読めます。

 本来の著者は不明のようですが「校正伊乱記」を著したのはもちろん

百地織之助さん

という忍者の子孫です。(^^


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