社会的・死

妻の職場の人間模様などをおれの立場で聞いて良い範囲で浅彫りして聞きながらその様相を想像しつつ自分がサラリーマンだった頃の喜怒哀楽を思い出してそれに重ねて社会人の世界というヤツを更にリアルに近づけて妄想してはノスタルジーに浸りまくってじっくり堪能し尽くして楽しんだあと、ふと「何ちゅう今のおれと超無関係の世界な事なんやろか、おれはその世界と全く無関係どころか、生涯関わるつもりが一カケラもない」と驚愕したあと、ふいに足元の地面が無くなって真下に落下してああ死ぬのかもと思った瞬間、生ぬるくて超気持ちいい薬でも溶かしてるんじゃないのっていう液体にトプンと全身が包まれ、感じた事のない突き抜けた解放感を得たのやが、あーこれやなこれが社会的・死てヤツやな思た。

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