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おぼえていますかー
夕方の松戸駅。
最寄り駅から新京成線っていう民度が低い(偏見)電車に乗って降り立つ終着地点。
新京成線からJR線とかの乗り換え改札に向かう道中ですれ違った人、どこかであったことがある気がする。
あう?いや、みた?
どこだったっけ
あー、この前行った居酒屋の店員さんだ
なんてことがよくある。
高校3年生の1年間、引越し先の島根県雲南市から高校がある松江市までの通学は電車だった。
ローカル線は確か2両編成で、毎朝同じ電車に乗って(よく乗り遅れて次の電車(約1時間後)に乗って遅刻してた)いたから、だいたいいつもの席、いつもの人たち、とだいたい30分くらい同じ空間で同じ時間を過ごす。
ある種の学校、というか、社会だった。
そうなれば、だんだん顔を覚える。
話をするわけではない。名前も知らない(当時はmixiが流行ってて、リアルでは喋ったことないけど、多分○○さんだろうな〜みたいな人はいた)。でも顔は知ってる。きっと向こうも自分の顔を覚えていたと思う。
上京してきてもう10年経つけど、定時勤務経験のない自分はもう電車で向かい合わせになった人の顔を覚えていられない。
電車は10両とか15両編成が当たり前。ラッシュ時は混雑し過ぎて人の顔なんてみてられない。そもそも人の顔をみてたらなんとなく怪しい人と思われそう。どこをみていればいいのかわからなくて上部の広告の同じ箇所をじーーっとみている。(それも変な人と思われているかもしれない)
松戸は、いい意味で狭くて、地元のローカル線を思い出す。
あ、新京成線じゃなくて、松戸という街、が。
どこかでみたことがある気がする
あの店で他のテーブルにいた人かも
あそこの店員さんだ
みたいなことが多い。
ただ、高校生の時と違う感覚なのは、きっと、向こうはこっちをおぼえていないだろうな〜ということ。
一歩間違えたら変質者発言なのでとても言葉を選ぶけど、自分が生活する街で他にどんな人が生活しているのかすごく気になる。
違う高校のあいつはどんなやつなんだろう、の延長線、ローカル線に乗っている気分で、松戸で生活しているのかもしれないなーって思ったりした。
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