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洋梨のタルト

先日、大学の友人と喫茶店に行きました。
その日は朝からなんとなくすっきりしない気分だったので、友人に「今から会おう!」と誘いました。 そしたら、二つ返事で「どこ行く~?」と返信がありました。話が早かったです笑 友達のおすすめの喫茶店に行くことに!✨

喫茶店に着くと、入ってすぐに素敵なショーケースが目に入りました。チョコケーキ、オレンジケーキなど、美味しそうなケーキがたくさん、、
店内も、木造の建物の雰囲気が素敵で、落ち着いた空間でした。

そして、運ばれてきた洋梨のタルトとオレンジケーキと、2つのレモンティーは、お店の雰囲気にも合っていておしゃれ~!でした笑 ケーキと飲み物が運ばれてきて初めて、その喫茶店の雰囲気が完成されるような気がしました。

私は、なんとなくすっきりしない気分で、なんか最近寂しいんだよね~と友達に話しました。私は、普段から友達に何でも話してしまうので、最近感じている寂しさやモヤモヤを全て話しました。

友達は、じっくり話を聞いてくれて、2人で「ああだからじゃないか」「こうだからじゃないか」と一緒に議論しました。そして、友達に言われた一言。

「目の前のことを大事に出来てないんじゃない?」

私にとってこの一言は、あまりにも心に刺さりました、、図星すぎたのです笑 

私は、最近は、将来のことに関する不安をよく考えていたり、LINEの返信が来ないことを気にしたりしていました。LINEの返信は関係ないと思われるかもしれませんが、過去、未来という縦の時間軸を辿って、将来の不安を考えたり、過去の記憶に執着してしまうことに加え、「今」という同じ時間でも、別の人のことや目の前にはいない人という横の繋がりを気にしてしまっていました。LINEはあくまで、スマートフォン上の繋がりでしかなく、相手も自分とは別の場所で、別のことをしています。
そのような当たり前のことを忘れてしまって、心が満たされないような感覚と、寂しさを感じていました。

友達は続けて、「私は今日、みょんちゃん(私)に会いたいと思って来たし、みょんちゃんは、自分の喫茶店に行こうという誘いに乗ってくれて、今、自分たちはこうやって楽しくお話ししてる。今考えることは、それだけで十分だ。自分は、みょんちゃんの魅力に気づいてて、何も不安に思わなくてもそのままで大丈夫って信じてる。」と言いました。
もう、なんか、、泣きそうでした笑 

泣きそうな私とは裏腹に友達は、「まあ無責任なこと言ってるけどね~ 分かったようなこと言ってごめんね~」と笑って、レモンティーを飲んでいました。

目の前にある、レモンティーと洋梨のタルトで完成された素敵な机上という目に入る情報と、私にとって痛いほど的確な友達のアドバイスという耳からの情報が、全く一致していませんでした。

「目の前のことを大事にする」
私は、今、目の前にあるものしか見えないし、感じることが出来ません。それなのに、目の前に起こっていることをおざなりにするのは、もったいないと思いました。

それは、なにか物事に取り組んでいる時はもちろんそうですが、人についてもそうだと思います。
最近の私は、以前からずっと側にいてくれて、もはやいてくれることが当たり前になっていた友人のことを大事に出来ていなかったのではないかと気づきました。
この友人のように、目の前で会ってくれている友人をその時一番大切に思うこと。そして、自分も友人も、環境や内面が変化しているにも関わらず、いつも側にいてくれる友人のことをもっと大切にしたいと思いました。今の私の側にいてくれる、そして今までもそうしてくれていた友人を大切にしたいです。この友人もその一人です。

その人と会っている時間を大事にできて、一緒にいない時でも、(抽象的ですが)一緒にいる、関係性が繋がっているという「感覚」をもつことができれば、横の繋がりについても心配しなくて済むと思いました。それは、信頼や安心感と似たものかもしれません。

この日、最近感じていた寂しさは、「今」をしっかり見ていなかったからだと気づきました。将来のことを考えることももちろん大事ですが、そればっかりになっていたかもしれません。

これに気づかせてくれた友人には、本当に感謝しています。
すっきりした気分で食べる洋梨のタルトは、甘くてとっても美味しかったです🍐



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