わたしのための部屋
引越して3ヶ月ちょっと。
やっと本棚を置いた。
今まで使っていたものは、色もサイズも息子の部屋にぴったりだったのであげてしまった。
しばらく悩んで買ったのは、当初の予定より少し大きい本棚。
夕方、息子が寝てしまったので、ひとりで組み立てた。ひとりでも意外とできるもんだな。
漫画と小説は実家に置いてきたのでまだ入りそうだけど、色々並べたらガチャガチャした。
部屋には、自分で選んで自分で組み立てた家具が並ぶ。
テレビ台もテーブルも電子レンジ台も、自分で選んで、自分で、ときには息子と組み立てた。
(↑自粛期間中、息子がやってたモンハン)
家電も全部自分で選んだ。
料理は嫌いだけど、このコンロはお気に入り。
この白いコンロが欲しくて、ネットで注文し、自分で設置した。
ここはわたしの物で溢れている。
わたしの生活、考え方が、部屋に表れている。
例えば、ご飯はこのコンロならスイッチ一つで炊けて、しかも美味しいので、炊飯器はない。
でも、皿洗いがとんでもなく嫌いなので、食器洗い機は置く(予定)とか。
それほど読書家ではないけど、本棚は絶対に必要だとか。(最近は電子書籍で読むことも多いけど)
テレビの横には、YouTube撮影用のビデオカメラと照明が狭そうに立っている。
ここは息子が暮らしやすい立地で、わたしの仕事がしやすく、生活がしやすく、好きなものでいっぱいの部屋。
ちなみに、部屋選びの条件には入れてなかったが、窓からの景色はちょっと自慢だ。載せられないのが残念。
ベランダは狭いけど、陽当たりは良く、洗濯物もよく乾く。
今日はセミの声がうるさかった。
少し狭いけど、息子と二人、快適に暮らしている。
だんだん、大好きな場所になってきた。
それなのに、寂しいと思うことがある。
でも。
部屋の割に大きな本棚、場所を取るワークスペース、白い脚がかわいいテーブルに目をやって、水を飲んだ。よく冷えている。
この水は、BRITAの浄水ポットに水道水を入れて、冷蔵庫で冷やしたものだ。
大阪市内の水道水がすっきりおいしくなって、とても重宝している。
引越し後に買ってよかったものランキングで1位取れそうなくらい。
他人とは暮らせないだろうなと、本棚を眺めながらぼんやり思った。
水滴のついたガラスのコップの向こうで、テレビ台のアクリルの取手が宝石のフリして光っていた。
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