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小さな主体は行動した!! - MX LAB感謝祭 -

やりきることは素晴らしい!

NewsPicks Creationsが主催する生産者と生活者とで新しい食体験を作る共創コミュニティMX LABで実施していた野菜収穫し放題プロジェクト「VegePeople」が無事終了しました。

  • 野菜は採れたてが一番うまい!

  • 野菜価格の半分は流通コスト!

  • 野菜のおいしさは情景とセットになって記憶に刻まれる!

だったら、畑に来て収穫してもらうのがええやん!
ということで始めたプロジェクトです。
6月にMakuakeで応募を始め、翌日には完売&目標金額達成となりました。
嬉しい限りです。

感謝祭やったよ

2022/9/3(土)に、Makuake購入者を交えて、交流会@銀座を行いました。
今回来ていただいた購入者は3組。週末に何度も畑に通ってくれた方、都合悪く開催期間中に畑には行けなかったけど我々の想いに共感して購入してくれた方、そして、愛知県からわざわざ通ってくれた方、と三者三様の方々が来てくれました。
ちなみに、畑の場所は千葉県佐倉市。愛知県から来るのに何時間掛かったのだろう!?そして、感謝祭のためにまた東京まで来てくれました。それだけで感動ですね。
主催側も合計7組で、1組は子どもを連れて家族で来てくれました。
ちなみに主催側も1名、京都から駆けつけてくれました。ありがとう。

交流会は、畑で採れた野菜の紹介と今日の料理の紹介から始まり、MX LABプロジェクトの今までの経緯と振り返り、メンバーの紹介を交えながら話したあと、参加者からも、今回購入したきっかけや、畑に来た感想などをお聞きしました。

野菜の説明をするリーダー寺尾さん
最後はグループに分かれて交流会

一部だけですが、私が印象に残った感想を紹介します。

  • 昼働いて、夜に採れたての野菜とビールが最高!

  • 楽しかったので、自分もプロジェクトに参加したい!

  • 子どもがピーマンを食べた!やっぱり苦かった!

  • 畑でコーヒー飲みたい!

  • 7月に野菜ができるかずっとプレッシャーを感じていた(誰でしょう!?)

皆さんは、このような感想を聞いてどう思いましたでしょうか?
畑に行ってみたい、という気になりましたでしょうか?

果たして成果はなんなのか?

美味しい野菜を提供したい、という想いで始めた収穫し放題トライアル。
喜びの声も多く終了しましたが、我々はこのトライアルで何を得たのでしょうか?
正直、収穫し放題そのものがビジネスになると思った人は少ないでしょう。
では、このトライアルは意味がなかったのでしょうか?

最近、「幸福はなぜ哲学の問題なのか」という本を読みました。幸福とは何か?という問題は紀元前300年ほど前に書かれた古代ギリシャの哲学者アリストテレスのニコマコス倫理学でも題材に上げるくらい、昔から考えられているテーマ。人類が2300年以上経っても解けてない問題ですね。

この本では、一応の幸福の定義をしているのですが、その定義をいきなり聞いてもさっぱりピンとこないと思います。本書を読み進めていく中での議論を経たからこそ、なんとなく意味がわかってきます(私の場合はほんとになんとなくですが。。)

哲学は往々にして結論だけ聞いても、その本質がよく分からないことが多い、そんな気がします。結論を理解するには、思考の過程を辿ることが大事で、思考の過程を辿ったからこそ、その意味を自分なりに理解することができるのです。
そして、結論はその時点での通過点にしか過ぎなく、その議論経過をもとにまた次の議論が展開されていく。その議論は時代を超えて別の人がやってもよい。

MX LABの活動も哲学と似たところがあるなと感じています。
つまり、結果が全てではなく、議論を交わして、やることを決めていった過程に価値があり、この過程を経たことによる自分たちの理解を持って、また次のアクションへと繋がっていくことに価値がある。
次のアクションは、MX LABでやっても良いし、各人がやっている仕事にフィードバックしてもよい。なんなら、MX LABの議論の過程を残して、第三者が続きをやってもよい。
自分が、そして、自分たちが良いと思うことをやってみて、その経験で、また次につなげていく。そんなトライアンドエラーを繰り返すことで、自分が望む未来へと進めていき、そんな未来のために行動している自分が幸福になれる。

MX LABメンバーのために、MX LABがあったのかなと思うのです。

MX LABというコミュニティの価値

少し煙に巻いたような結論を書いてしまいましたが、MX LABというコミュニティの価値についてもう少し書いてみようと思います。

MX LABでは、「新しい食体験を作る」という課題を発信してメンバーを集めました。すると、バックグラウンドやスキルも違う30名程度が集まりました。
課題を発信するだけでメンバーが集まる、ってすごいことだなと思います。しかもみんなボランティアです。これは大なり小なり同じ課題を感じている人がそれなりにいる、そして、何かしら行動したいと思っている人がいる、ということを表しているのだと思います。

想いがあるけど、行動しない。

人それぞれいろんな事情があると思います。
そして、みんながみんな行動できる人でもないと思います。
それでも、やはり自分が良いと思うことに何かしら関われ、そこに向かってる状態になれることは、人生を豊かにする一歩になると思うのです。

MX LABは想いがある人をつなげて、一人でも多くの人に行動のきっかけを作ることができるコミュニティでした。

MX LABコミュニティの運営はそれなりの難しさがあったと思います。

  • メンバーのコミット度合いが違う

  • スキルやバックグラウンドが異なるメンバーのため、やれることの限界を見極めにくい

  • そもそも初対面の人が多いため、議論に議論が重ねづらい(心理的安全性の問題は大きいか!?)

それでも、企画コンペしたときは、メンバーからたくさんの提案があり、たくさんの議論ができました。
企画が1つに決まってからは、プロジェクトを完遂させることにフォーカスしたためか、数名のコアメンバーを主体としてプロジェクトを回すことになりました(私はコアメンバーではありませんでした)。コアメンバー以外も置いてけぼりにならないように、定期的に状況の発信や、一体感を出すための参加方法を考えたりと、プロジェクトとしての成果とコミュニティの一体感の両方を考えながら進めてくれましたが、残念ながら参加メンバーはかなり減りました。それでも、4月から7月までのたった4ヶ月で、企画の詳細を詰めて、Makuake公開して、収穫し放題サービスを実際に提供し、最後に購入者と交流会ができたことは、素晴らしい成果だと思います。

MX LABというコミュニティがあったからこそ、我々は集まり、想いを語って、最終的に行動までできた。一人ではできなかったし、場がないと議論もしなかった。
場の提供、そして、行動まで導いてくれたコミュニティ。
コミュニティマネージャーと、コミュニティを主催したNewspicks Creationsには感謝です。コミュニティマネージャーの存在はとても大きかったです。

想いはある。だから、行動するコミュニティは人を幸せにする。

最後に

MX LAB 第二章の幕は降りました。
次はどんな形で続けていけるでしょうか。
自分の目指す未来のために行動しよう。きっと自分が幸せになれる。
そのハードルを下げるコミュニティは絶対価値がある。

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