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陰陽五行の話1 お金の性質ってなに?

今回は、「お金の性質ってなに?」です。
もっと分かりやすく「風水で金運を掴もう!」なんてタイトルのほうが、皆さん、身を乗り出して来られるかもしれませんね。

でも、金運って、その人なりの器、というものがあるので、いきなり大金が入ってくることはありません。仮に入ってきたとしても、うまく活かして使うことができません。
よく、宝くじで大金を当てた人は、多くが不幸な結末を迎えている、なんて言いますよね。
NHKの夜ドラ「書店員ミチルの身の上話」なんて、宝くじ一等を当てて持ち逃げする話、すごく面白かったです。もちろん、原作もワクワクしながら読みました。

見てから読むか?読んでから見るか?
私なら、まず見てから読みたいです。どうしても本のほうが中身が濃いので、後からドラマ見ると、物足りなく感じてしまいます。

金運に関してはこういう背景もありますから、いわゆる「金運風水占い」みたいなノリではなく、真面目に運命学的な切り口で、「お金の性質とは何か」という考察をします。

「お金、金銭」とは何なのか?

「金運」というのは、財運とは違うのか?
或いは恋愛運とか結婚運とか、或いは仕事運とか健康運とは全く違うものなのか?という疑問が出てくると思います。

そうなんです、今言ったのは、全部違うんです。近いものもありますが、全部、微妙に違うのです。
まず「金運」の「金」は、東洋運命学でいうところの五行では、何に当たるのでしょうか?これを考えてみましょう。
五行とは、「木火土金水」の五種類です。

たぶん、かなり沢山の人が、お金は金性、と答えられることでしょう。
でも、この回答は、完全な外れ「NG!」です。
よく、財布にレシートを入れっぱなしにしておくと金運に見放されるよ、などという俗説を言う人があります。何故なら、レシートは木性で、金性とは相性が悪いから、ということだそうです。

こんな俗説を気にする必要は、全くありません。
外れもいいとこですし、運勢をそういう即物的な観点でだけ見てはいけません。まあ、レシートを入れっぱなしという事は、ものぐさで整理整頓が苦手、無計画なのでしょうから、そういう人はお金も溜まりにくい傾向は、あるかもしれません。

それではまず基本のキ、お金というのは、五行では何に当たるのでしょう?
それによって、お金との付き合い方も、変わってくるかもしれませんね。
五行をぜんぶ、その代表的な性質を簡単にご紹介しますので、少し考えてみましょう。

木性:伸びる、活動する、広がる、曲がる
火性:着く、離れる、上昇する、明らかになる
土性:混じる、納める、変化する
金性:徹る(とおる)、収れんする、鎮める
水性:流れる、交わる、落ちる

これはごくごく、基本的な五行の性質ですから、これだけではまだ、具体的なイメージが湧かないでしょう。
例えば木性ですと、「伸びる」という意味から、発展力があるという意味になります。「曲がる」から融通無碍な社交性という意味が出てきて、「広がる」から、樹木が茂って有用なものになる、というような意味が導き出されます。

五行というのは、樹木とか金属というような物質のことではなく、「性質、働き」のことで、別の言い方では、「用」=と言います。
用とはつまり「はたらき」のことで、作用ともいい、その性質を実生活に用いる、ということです。

お金は五行のどれ?

さて、お金はこの中で何に当たるかというと、勿体つけても仕方がないので、「流れる」に着目して下さい。

お金は、水性なのです。
金性ではありません。

金性という思い込みが強いのは、「金本位制」の名残で、金貨が流通していた時の名残ではないでしょうか。

石の貨幣であれば、物質的には土性か金性ですし、紙の紙幣ならば、これも物質的にはバルブですから、木性かもしれません。

でも紙幣だって、あくまでも「あなたはこれだけの金額を使えますよ」というただの証明書であって、実体ではありません。紙は燃えてしまえば、ただの灰です。
流通させることのできる数字を、紙幣で発行しているだけです。

これがもし、大災害かなんかで、食べものや飲みものが無くなってしまったら、紙でできた紙幣なんて、何の役にも立たず、ペットボトルの水が貨幣がわりになってしまうかもしれません。
金銭っていったい何だろう?と考えると、意外と曖昧になってきます。

現代ではいちおう、銀行の口座に記入してある数字とか、お財布の中に入っているお札やコインを、お金と言っています。

「あなたはこれだけの数字を好きなように使えます」という証明書が、いわゆる「お金=現金」であって、数字とか紙幣は、その媒体になっているだけです。
このお金の本質は、「流通」するということであって、お金は五行で言うと、水性なのです。

それでは、どうすれば、その水性であるお金と仲良くなれるのか、ここが肝心カナメの知りたい部分ですね。
もし、あなたが流れる水をどこかに溜めたい、と思っているとしたら、何が必要でしょうか。

水を溜めるには、器が必要です。器には、小さな器、大きな器、中ぐらいの器があり、人それぞれで違いますね。
私の器はザルです、という方も、おられるかもしれません。
でも、大きければ大きいほど良いかというと、意外にそうでもありません。
余りに長く溜めすぎると、澱んで腐ったりします。
これ、抽象的な話のようでいて、案外と現実的な話なのです。

お金というものは、流通させる、回転させるものであって、ジッと溜めこむものではないのです。しかし、スムーズに流通させる為には、ある程度の幅が必要です。

入ってくるお金と出てゆくお金は、短期的にピッタリ同じではありませんから、ある程度の余裕は必要です。
少々旱魃が続いても、困らないぐらいの余裕は必要です。しかしそれはあくまでも、流通をスムーズに運ぶ為の手段であって、溜め込むのが目的ではありません。

水性の性質

水性には、流れるという性質の他に、もう一つ、とても大切な要素があります。
それは、常に清浄でなければいけない、穢れて澱んではいけない、ということです。
タンス預金で停滞していたり、不正な手段で手に入れたお金は、それは清浄なお金ではない、ということになります。

適度に余裕があるけれど、澱まず穢れずに、スムーズな流れを維持するのが、金運が良い、ということです。
これ、人間の体に当てはめても、同じようなことが言えます。

快食・快眠・快便、なんて言いますが、人間の体も、適度に栄養補給して、澱まずにスムーズに出て行って、常に血液や組織を清浄に保てれば、健康で長生きできます。
でも、どこかで停滞してうまく流れなくなると、そこから病気になったりします。

それでは、どうしたら大きな器を持ち、清浄な水を適度に溜めて回転させることが出来るのか。もちろん、物理的な容器の話ではないことは、ご承知のことだと思います。

そういうテーマを、自分自分で考えてご覧になると、また一つ、成長できるのではないでしょうか。
充実した仕事であったり、自分の能力や教養や資格であったり、家族を慈しんで幸福にすることだったり、或いは、社会的な役割とか慈悲心、と考える方があったり、人それぞれだと思います。
みんなそれぞれ、自分なりに器を立派に大きくしていけるよう、どんな器が自分に向いているのか、またそのタイミングをはかるにも、運命学が一役買います。

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