成果発表の動画感想文(2022.10)
少しずつですが書いていきます。10月の強化合宿の分です。
実情をよく分からないまま書いているので、間違ったことを書いていることがあるかも知れませんがご容赦を。
使えるものがあったら拾う程度に、情報の取捨選択をして下さいね。
聴いた順番に書くので、バラバラです。
まだ途中だよ。
・春待ち人
ピンとしたハーモニクスきれい。もっと余韻的にするなら、爪で弾く位置を、ハーモニクスの点と龍角の中心近くへ持っていって、跳ね上げるように爪をかけると、ほわっとした音で鳴ります。これは好みの問題ではあるけれど、ためしてみて。(17に添わせるならあまり金属的ではない方がいいのかもと思った)
箏のフォルテ、強さが欲しいですね。力んでいるような感じもあるのですが、すっぱりストレートに放てない感じがあるのは、手の使い方だと思います。
指先で弾いていませんか。ひじ使って叩き込む方法、音が荒れがちで好きではないかもだけれど。指先を固定して、爪の先3㎜目標に叩き込む練習をするとガラス質でキラッとした強めのフォルテもつくれますから、腕をもっと使いこなせるように頑張ろう。
箏の巾の押さえは、テンポに対して動作スピードがかなり遅いですね。押し切れないうちに爪が弾くので、変にピッチのずれた音が鳴ることがわりとあります。
きちんと押し切って・止まった状態で爪が弾く、これは直前に同じ絃で弾いている場合にはとても難しいのですが、そのテンポでやるには、たぶんスピード倍くらいの心構えをし、機械のように一瞬で押さえる練習をした方が良いです。
巾は、勢いよく押すと倒すこともあるので、これまた難しい…。柱の立っている角度に合わせて、内側へ向けて押し込んで。
この押し切れない問題、全押さえなら仕方無しと思いますが、でも半音なので。いけるいける頑張って。
3音の和音の掴み方
強音の和音がうまく掴めていない感じがある。これは、指先の意識の問題かな… お箸で何かつまむ時、指先よりも先を意識すると思いますが、同じように、爪の先の一点を自分の一部として扱える感覚が、もう少し身につくといいのかも?
(弱音の和音は面で取れているのですが、それの練習に引きずられたのか、爪先一点でガッチリ掴む強音の出し方が、かえって身につかなくなってしまった感がある?)
強音での三音の和音は難しいので、中指3のかけ方、人差し指2のかけ方を、別々に練習。一本ずつで、目標は、それぞれ親指1での強音と同じ音が出せるようにする。ピンとした音で。
それから、二音の和音にし、2.1、3.1の両方が均一の音量で鳴らせるようになったら、そこから三音へ進みます。
だいたいの場合、3か2、どっちかがかかればどっちかがかからない、ということになるので、両方をきちんとかけられるように微調整を繰り返していきます。早ければ1ヶ月でできるようになる、がんばれ。
強音の表現は、絃がギリつくくらい爪先で掴むのがポイントなので、力の入る場所を見極めよう。
ラスト、あまり音量として出せないのなら、箏も十七絃と形合わせて、爪一音に左手一音で入れちゃって、両手弾きでもいいですよ。聴く人には分からないし、名より実を取るべき。と私は思います。ここは他のひとは多分「二音の和音くらいなら取れるでしょ」って言うと思うけど、体力的にも厳しい場所なので、ff 表現のためにバチバチの音がほしいから、それもアリだよと書いておきますね。
プロセスより結果が全てだw
全体的に
曲全体的に、弱さの表現は上手ですが、強音の表現がまとまった強さとしてうまく出てこないせいで、場面のメリハリ、陰と陽みたいな対比の表現が活きてこないですね。春待ち、というからにはまだ寒い時期の曲なのだろうけれど。影ばかりの薄暗さが強調されているように感じられる。そこの改善が急務。
出だしからしばらくはパート構成が進行としてシンプルなのだけど、途中から入り乱れるとどこを聴いていいか分からない。パート数多くないからメインパート分かりやすそうなと思うけど。
絃方、尺のブレス位置チェックとか、緩急つけたい部分の要望とか、聞いてあげていますか。なんだか尺が引きずられて吹いているような感じの部分もけっこうある。尺の歌いやすさ・表現は、生存のための呼吸のうえにあり、ブレスと不可分になるので、無呼吸で弾き抜けられる絃方とはやりやすさ/やりにくさがまた別にあります。フレーズの合間にワンクッションおいて、それを各所にちりばめて分かりにくくするとか、やり方は色々。
呼吸の把握、一緒に呼吸をするのが一番です。手と別に身体は尺のメロディをとって、演奏する。これ絃の呼吸法として別記事にも書いたかも。
心躍る、という春への憧れのようなものを表現できる音、温かみと綺麗さの両立ができる音作りも研究してほしいな。すこしガラス質の箏の音が尖って聞こえたりもするので。(場面により、尖り具合を変えて甘めの音にするとか、もっと表現のために色々してもいいと思う。例えば、雪の舞うきらきらと花びらの舞うきらきらは、質感が違いますよね、イメージをどう作っているか分からないですが、それに合わせてもう一工夫しよう)
・sky
曲の雰囲気、好きです。軽やかで、三絃の楽器としての音の特長を良く活かす感じですね。これは客受けしまくる予感。
多少、姿勢が猫背気味?に見えるので、少し背筋を伸ばして胸を張って、楽譜はあごを引いて見るようにすると、より見栄えも良いと思います。
楽譜、「※2」という表記の奏法を初めて見たので、新鮮でした。へー面白いね。
ラストはも少しrit.かけてもいい気はする。あっさり終わりたいのかもしれないけれど。
フレーズの形の把握が全体的に上手ですね。パーツとしての組み合わせがどうなっているのか、考えなくても分かるからとても聴きやすい。
高音のツボ、難しいだろうなと思いつつ、いろんな空の表情を想像して、楽しく聴きました。
頑張って。
・竹林
尺曲らしい曲ですね。
人数が少ないので大変そうだな。のんびりとした気分で聴かせてもらいました。
フェルマータ付いている部分、もう少し音の余韻を残せるといいですね。
あと、構えは楽器を下ろして(倒さないままで/倒してもいいのかなと思う)、動作として一旦終了を示して、それから譜めくり動作へ移る方がいいんじゃないかな。
譜めくりの音もう少し小さいといいなぁ、慌てなくてもいいのでそっと。フェルマータは、多少もったいぶるくらいでもいいんです、焦らしがあるとお客さんは喜ぶから。w
だから、その後の出だしも、構えて即吹いたら面白くないのです。楽器構えて、ちょっとおいて、そこからスタートさせてもいいですよ。
しかしこの曲長いな。10分てなかなか。その長さを飽きずに聴かせるのはけっこう大変ですよ。もっとフレーズにタメとか作って、楽譜通り拍通りを脱却していくのもいいかも。人数少ない時の方が、いじる遊びはやりやすいから、色々やっちゃっていいのでは。
ラストの切り方は好きです、これぞ尺。締まって見えていいですね。
・MIRAI
画角が斜めで三絃さんの手元はよく分かるけれど、私が見たいのは箏なんだよな…龍尾方向から見る方が手の使い方がよく分かるので、角度は好きなんですが、いかんせんちょっと遠いのと全く見えない人がいるw
調絃について
これ箏の調絃、合ってますか。どのパートの音(絃)がそうとは分からなかったのですが、高音部?の音自体があってなく感じる場所があって、多少の違和感が。和音のビビりに耳が気持ち悪さを感じる、といったら分かるだろうか?
高音部は、ズレが少しあってもすごく音に出てしまって目立つので、調絃と演奏中のズレは注意です。慣れていれば、演奏中に適度に柱の位置を直せたりもするのですが、多分そこまで気が回らないから、最初に調絃を正確になるように注意しよう。
(今どうやっているか分からないですが、調絃はチューナー合わせのみだと絶妙にズレが残ることが多くあります。可能ならば、チューナー合わせ後に、ひとつずつ絃同士を弾き合わせて、耳でチェックして。
最終調整は、箏柱の左右側面を叩く指先一回の「トン」で音の上下が変わる、繊細なものです。静かな場所でやらないといけないので、部室では難しいかも知れない。作業としては、トンと調整して→基準箏の同じ絃と同時に弾き合わせ→同音二音の余韻を聴く、を繰り返します。
機械で言えば、波形の重なりの合い方を見る感じだと思うのだけど、これがとても難しい。ここの聴き分けのできる耳のいい人がいると、早く仕上げられていいんだけれど、なかなか。
ある程度は慣れでなんとかなります。許容範囲に納める技術、これはやればやるだけ身につけられるから、がんばろ。
調絃は、いつも、時間との闘いです。ある程度は諦めが必要ではある。でもクオリティに直結する問題だから、おろそかにはしないでほしいな。
演奏会に向けて、こういう面でも、磨いていこうね)
演奏での同音のずれについては、他の楽器も、同じフレーズを奏でる時、高音にあがった一音のピッチがそろっていないと、そこでバラつきが感じられやすい。なので、尺三絃さん、特に高音部を外さないようにするの難しいのは承知ですが、できるだけ合って聞こえる範疇へ合わせましょう。
トレモロの出だし、振り込み一音の演出
出だしのトレモロ、雑音が少なくて綺麗ですね。ただもう少し音質的には磨ける気はするな。
ここに関しては、入り、トレモロの起点が曖昧で分かりにくいです。
楽譜見ると、パートごとに入りをずらしてある演出がされています、しかも「fp」ついていますよね。各パート。
fp、フォルテピアノの意味=「一瞬強く、あとは弱めて」。
トレモロの入りの一音(私はアタックと呼んでいますが業界的にそう言うのかどうかは知らない)、当てる振り込み動作を堅めに「カン」と強く入れる感じにする。最初の一音だけ大きくはっきり入れる、その形の作り方。
(切り込むように最初の一音だけを練習するといいかも。振り込みは、手間へ方向へ入れるタイプと逆に奥向きへ入れるタイプがありますが、どっちでもやりやすい方を取って下さい。コツは、トレモロの形で指先をしっかり締めて、絃に「カン」の気持ちでいれる。しっかり締めるのがポイント)
楽譜の指示は、作者の意向=世界観の構築記号なので、可能な限り、無視しないこと。特に出だしは、掴みとして重要な場面、そこにある演出指示は曲全体の足場を上手く作るために上手に使おう。
トレモロのクレシェンド
これは方法が二通りあります。私は、場面とか役割(メイン/伴奏)によって使い分けていました。
音質と音量の組合わせで、両方同時にやることもあります。よりハードに作るソロの時など。
この方法を使えるようになると、トレモロ中のクレ/デクレの演出は自在になるので、練習してみて下さい。
・他でも使えるtips
それから、クレシェンドに「なったように聞こえる意図的な調整」は、多人数の合奏の時は特に、「その直前まで、全体をどう押し下げてキープしておくか」にかかっている事が多いので。
少しずつ人が増えていく部分の調整、少し意識的に、パートが増える毎に下げていく感覚を持っておくといいかも。
やりすぎ注意。
で、何のためのトレモロか???
…というと、続きの[1]へ入るためのただの導入なので、[1]フォルテの出なのに、トレモロ終わった!はー!って感じで気の緩んだ音になっているのはいただけないですね。
そこから!全員!全力で!弾くんだよ!!!気を抜くんじゃねえ!!!
今の状態では、重きを置くべきものが逆転しています。意味ちゃんととって弾いています?w
十七絃のピッチカート+爪、爪の音の弱さの改善
17絃さん、[3]あたりから始まるピチカート+爪の形、爪の音がピッチカートの左より弱弱にきこえるのどうしてだろう。
これどっちがメインと言うよりは、三音がひとつの上昇音としてつながって聞こえて欲しいのだけれど(和音をばらして配置してあるため各音の強さはそろっていた方がいい)、動画では別々の構成みたいに聞こえているのは、良くないですね。
爪音の弱さについては、手の使い方のせいかも。見た目の動作がすごく小さいです。もっと前後に手自体を動かす感じにした方が、いい音で鳴りそう。
指の動作ではなく、薬指を突かずに・指先は固定して・ひじで動作させる、これに気をつけるといいです多分。箏みたい弾かない、という点、もっと基礎練から意識してやりましょう。
(親指で作る「ぐっ👍」の動作、ひじで押し出す感じでやりますけど、それで一音一音弾いてみて。それができるようになったら、同じひじの動作を逆向きにして、引っ張るような動きで、中指の動作を練習。このとき、薬指は絶対に「つかないで」やって下さい。
なぜかというと、手の重さを使った方が響きがいい(この曲の場合だと、ピッチカートに沿わせやすい)+楽に鳴らせる。その基礎を身につけてほしいから。
乱暴に書くと、手ごと打ち付ける方が、断然鳴ります。指だけの動きとはけた違いになるからやってみて。
今は薬指を付くことで力(重さ)が分散してしまって、それなりには音はしているけれど、十七絃本来の響きの良さが殺されてると思う。
そして、奏法として殺すべき場面(というのがたまにあります)ではないから、勝手に死んでると、余計に違和感があります。意図しないミステリーが生まれちゃう)
・他でも使えるtips
ピッチカート+爪、一続きにつながる音を作る場合は、弾く場所、左右の手の位置を自分から見て一直線上に近い位置でとる、これでピッチカートと爪の響き方がそろいやすいので、音質的な差違は減らせて、流れを作りやすいです。これは箏も一緒なのでためしてみて。
尺、箏、三絃ソロ
尺ソロで気がついたんですけど、後列で椅子が使ってあるからいつもより音の抜けがいいですね。音が綺麗に聞こえる。
箏は、尺の掛け合いの部分が少し添っていないから、そこも音質等合わせて、綺麗に作り込めるといいな。それとスクイが多少「タタッタタッ」と聞こえる場所がある、もう少し均一になるよう調整できるといいですね。
三絃さんのソロの方は、低音一音がどんと出てくるのでデコボコ感があります。高音をもう少し出すか、低音を和らげる方がいいかも(これは可能なのかどうか分からないけれど)。緩急の差のつけ方はもっとあってもいいかな。
十七絃の和音が強くて好きですね。あれに合うくらいのかっこよさが欲しい…
全体的に、見せ場としては弱いと思いました。教科書的。もしかしてCD音源を参考に作っています?あれは試食サンプルなので目標にしちゃ駄目ですよw そつがない、マイナスをつけられない方向で行きたいのかも知れないけれど、もっともっと冒険が必要ですね。
メリハリのつけ方は、音量的にももっと押し出せる山の強さと、引き込む谷間(魔)があると、引き立つと思う。今は音の上下に添わせた緩急メインでつけてあるから、先読みがしやすくつまらないです。
個性が見たいな!
後半。伴奏の細部の詰めについてtips
[11] 急に変に重たくなるのは、三拍子の作り方ができていないせい。
全部を均一に弾きすぎなので、「ずんちゃっちゃ」の、一拍目と後ろの差違を作って、もっと軽さを。ここだけなんか汚げに聞こえます。
あと、3/4出てくるのここだけなので、気分を一新させる感じに使わないと、あんまり意味が無く聞こえてしまう。
後半に行くほど、全体的にどこを見ていいか、分かりにくいですね。ノイズが多い感じ。曲の構成についての優先順位的な見せ方の、カードの切り方を考えてみてもいい気がする。
それはおいておいて、雑多に聞こえる部分の改善について。
まずメロディラインを担当するメインパートさんは誰なのか、もっと主張を強くする。で、それを「引き立たせる」伴奏を、他のパートは心がけて演奏する。といいんじゃないかな。
動画だと、漫然とした音が平行して鳴っているだけのように聞こえます。合っていないわけではないけれど、互いが合わさっているようには聞こえないのは、その整理がまだつけられていないせいかと思うので、そこをまず頑張ろう。
と言ってもどうしていいかわからんよね。
伴奏側としては、メロディラインをより意識して音を作る。
引き立たせる音の作り方は、メロディラインにどの音を組み合わせるか、もしくは組み合わせないか、を決める作業です。
・絡むフレーズがあるのなら(合いの手など)、メロディに添った音で入れる。など。
組み合わせない音としては、例えばですけれど、音域として被る音(高音部のメロディに高音の伴奏がかかるなど)がある場合、邪魔になっていないかどうかを検討する。
そんな感じで、細部全般について、メロディを主として据えた場合に、どの音でどう組むか?と考えていきます。
(個人練習だと、楽譜のタテのラインを主にして練習しますが、全体合奏は楽譜の横並びを見て考えていきます。だから、総譜に音(アルファベットの音名)が振ってあると、とても早い。これを作る習慣はたぶん何年も前に廃れてしまったと思うけれど、この曲は総譜が存在するのなら、音を振ってどの音が同音なのか等、見てみるといいかもしれない)
そうやって、各所、音質を変える/揃える、パート間の音量バランスを変更、などなど試行して決めていきます。
メロディ側としては、どう印象・聴き映えを強めるかの検討をする。
フレーズの歌い方を工夫する、上昇音を使って少し膨らませて盛り上げる、など。
伴奏に被る音がある場合(出だしの一音などが多い)、アクセントのつけ方、突出感の作り方を検討するなど。
もちろん、音質的な「綺麗感」を作るのもひとつです。
メロデイは常に、伴奏から一層だけ浮き上がった状態を保てるように。
(理想として、メロディ+伴奏の二層になって聞こえるのがベスト、と私は思って、過去の調整はそこ重点的にやりました。
やり方として、練習中にはメインパートを省き(休憩・読譜・事務作業を頼み)、伴奏だけにして、細部をきめこまかく揃えていく調整を。
とにかく伴奏の詰めがキモ。そして時間のかかる作業なので、事前準備がキモ。
(だから調整担当を引き受けた場合、私は箏譜に音振って+尺と三絃分も音名を書き込んだ総譜を作って予習してた、OB時代。
書き込みで黒くなった楽譜見て興味持った上級生がそれ試して、下にもそれやらせて、確か全体曲?だったので凄くページ数多いし手間で、文句も出たようですが、上級生側は、音振った総譜があると他パートの動きが分かるし要求が出しやすい、とか言ってた気がするので、ある程度は有益かと思われるw 反感の出るリスクはあるけれどw)
音楽の三大要素の内の、リズムとメロディは分かりやすいからそこまで頑張らなくても作れるけれど、ハーモニーは、調整無しには作れないので、そこは練習を進める上では、注意ポイントです)
十七絃ソロ、中指の使い方
手の動き、特に高音部3-1、中指→親指の動作で手首をかなり上下前後に返しています、これ、動作ロスが大きいのが気になります。
中指の入れ方、上下方向へ入っているせいです。この弾き方だと、弾いたあとに、手首が絃に近い場所まで沈んでしまう。そこから引き上げて、親指を入れられる形へ持っていくから、一回一回の動作がパタパタする、わけですね。
動作ロス=時間のロスでもあり、=体力の消耗にもつながるので、無駄な動きは基礎練習で極力削っていきましょう。
改善方法:
中指の入れ方を変更すれば、改善できます。
× 上から絃を押さえつけて弾くのではなく、
◎ 低音側から高音方向、手前側へ、「なるべく水平移動」するように変更する。
手の形は「コ」を形作って、爪は立てて。(爪が立っている方が音の鳴りはいいです、それもソロ向きの音作りに役立つはず)
その手の形のまま水平に、といっても絃は曲面に張られているから、それにそって、と書く方が正確かな、その向きに通過させる。
にゃーの手の形、とたまに私は言うのですが、それの中指の立ち具合。
手の形、以下の記事のヘッダー画像の手を見てみてほしい、絃の上に置いてあるのは左手ですけれど、こんなふうに和音の掴み方の形を参考にして。この手の形で、引っ張って弾く、感じで中指を扱います。この形なら、何もしなくても、そのまま親指弾けるよ。
特に速度あげたい時、パタパタだともたつきやすくて上げられないので、この形で弾くのおすすめです。
もしかしたら反り指でこの形は難しいのかも知れない.…
掴み込みの「く」の形でとか、色々あるみたいなので、工夫してみて下さい。私は反り指ではないので詳細がうまくいえないごめん
ソロのラストの一音の処理。
普通に入れるのではなく、手を浮かせた状態から、「ぽん」と絃へ入れる。音がふんわりして余韻が残って、いい感じに終われると思います。試してみて。
薬指を突いて親指入れると、どうしても、普段使いの音って感じが出ちゃうから、生活臭がするって言うか華がないので…
可能であれば、この一音にだけゆるくユリを足してもいいです。簡単にそれっぽくなります。
十七絃はもともと余韻の残りやすい楽器なので、それをもっと活かすといい気がしますよ。
全体的に
パートが多いせいもあると思うのですが、どこをどれだけ見せるのか、配分が分かりにくく、なんというか、ずるずると進行して行ってしまうので、締まりがない。使用楽器が入れ替わっていくような、そういう面白さもあんまりないのかな。これは曲に寄るのですが。
ソロ以外に目玉商品的な扱いの場所が少なく、曲のよさとしてどこを推しているのか、解釈等も見えにくい、そこが改善されれば、もっといいな。曲の構成として、全体の山、全体の谷、押し出し引き入れのまとまりを設定するとよくなりそう。
曲自体は聴きやすくきれいめなので、盛り上げたら客受けすると思います。
まだ途中だよ。
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