決算書について(大手町のランダムウォーカーさんの本を読んで)(6)

おはようございます!

本日も毎日投稿していきます。

以前は損益計算書についてやりました。今回はキャッシュフロー計算書(C/S)についてしていきます。

キャッシュフロー計算書とは簡単にいうと、「その企業の現金・預金がどのくらい増減したのか」を計算する書類です。

「現金がなくなってしまった為に仕入代金などが支払えなくなり、倒産に至る」という黒字倒産という言葉を聞いたことはないでしょうか。

利益がプラスでもキャッシュフローがマイナスになることもあります。

例えば、売上代金を顧客がクレジットカードで支払った場合です。

P/Lの売上・利益には、この支払いのタイミングで記載されますが、代金はクレジットカードで支払われる為、企業には現金が後追いで入ってきます。

これは企業にもよりますが、例えば1ヶ月などの間、売上はたっているのに、現金の変動は0です。

さらにこの1カ月の間に、その企業が仕入代金の支払いの必要があったとしても現金がなければ仕入れ代金が支払えず、信用を失った結果、倒産に至ってしまうというわけです。P/L上は利益が出ているのに現金が足りなくなっている状態です。

こうした事態を避ける為には、現金預金の残高の動きを常に把握しておく必要があります。これらを知るための資料がキャッシュフロー計算書です。

企業の活動には大きく分けて「営業活動」「投資活動」「財務活動」の3つがあります。C/Sはこの企業の活動によって得られた「収入」から外部への「支出」を差し引いて手元に残る資金を計算するものです。

画像1

ポイント❶左側の棒グラフと右側の棒グラフは1年間のはじめの時点(期首)と終わりの時点(期末)における現金預金の残高を表しています。

ポイント❷青色の矢印は「営業活動」「投資活動」「財務活動」のいずれかの活動によって現金預金の残高が増えたことを表します。上図の場合営業活動と財務活動によって現金預金が増えたことを表しています。


ポイント❸赤色の矢印は「営業活動」「投資活動「財務活動」のいずれかの活動によって現金預金の残高が減ったことを表します。上図の場合、投資活動によって現金預金が減ったことを表します。

画像2

営業活動...本業の営業活動による現金預金の増減

投資活動...固定資産や株式などの投資による現金預金の増減

財務活動...資金調達や、借入金の返済等による現金預金の増減。

本日は以上になります。

では。

ありがとうございます。