決算書について(大手町のランダムウォーカーさんの本を読んで)(7)
おはようございます!
本日も毎日投稿していきます。
前はキャッシュフロー計算書とは?について簡単に触れました。
今日はもう少し触れようと思います。
キャッシュフロー計算書には「営業活動」「投資活動」「財務活動」の3つがあります。
営業活動
「営業活動」は本業の営業活動で現金がどの程度増減したのか?企業の営業活動によって流入、流出した現金の動きが記載されています。
例えば、「商品を販売して手に入れた現金」「材料を仕入れる為に支払った現金」「広告宣伝費などの販管費の支払いの際に流出した現金」などが該当します。また営業活動の区分には「税金コストの支払」や「災害に伴う保険金の受取」などの投資活動、財務活動にも区分されない項目も記載されます。
営業C/Fは3つの区分の中でも特に重要です。ここがプラスになっているかどうかは利益が出ているかどうかよりも重要視される場合があります。
〈営業C/Fがプラスの場合〉営業C/Fがプラスの場合、本業によってしっかりと現金預金が回る状態にあり順調な状態であると見ることができます。また、営業C/Fがプラスであれば、その分を投資活動の財源にしたり株主への利益還元の財源にしたりする事ができます。
〈営業C/Fがマイナスの場合〉営業C/Fがマイナスの場合、他の投資活動や財務活動でそのマイナスを補う必要があります。営業C/Fがマイナスの場合は、事業を早急に改善していく必要があります。なぜなら投資活動や財務活動で永続的にマイナスを補い続けるのは難しいからです。
投資活動
投資活動は投資で現金がどの程度増減したのか。企業の投資活動によって流入、流出した現金の動きが記載されます。投資C/Fは、投資を行って現金を支払ったのであればマイナスになり、設備や株を売却して現金を受け取ったのであればプラスになります。
この投資C/Fは「マイナスだからダメ」という事ではありません。投資C/Fで見るべきポイントは、営業活動や財務活動によって流入した現金を投資して「事業拡大を目指した動き」を取れているかという点です。
投資を行わない企業は現状維持のままで終わってしまいます。その為企業は基本的に投資を行う必要があります。逆に言えば投資C/Fが大幅にプラスである会社は、事業を縮小しようとしていると捉える事ができる場合もあります。
投資C/Fの中で特に着目すべきポイントは
・投資の財源はどこからきているのか
・投資先はどこなのか
・投資する市場は、どのステージでどの程度の投資を行っているのかなどです。
企業の例をあげると、ソフトバンクは「財務活動によって得た現金で成長市場のベンチャー企業に投資している」一方、サイバーエージェントは「営業活動によって得た現金を成長市場に位置する新規事業に投資している」
どちらも成長市場に資金を投資していることには変わりませが、ソフトバンクは財務活動から、サイバーエージェントは営業活動から資金を得ているという点では異なります。
財務活動
財務活動は非常にシンプルで企業が株式や借入金を通して資金調達を行う際の調達と返済の状況が記載されます。
財務C/Fは資金調達をして現金預金が増えたらプラス、減ったらマイナスです。企業が上場した場合、そのタイミングでの財務C/Fは非常に大きくなる事が多いです。なぜなら、上場のタイミングで一般投資家から何十億、何百億と資金を調達する事ができるからです。
先ほどの営業活動・投資活動・財務活動をプラス・マイナスについてまとめました。
まだまだわからない事が多いので実際に企業のC/Fを見て理解していく事が必要だと感じました。
では。
ありがとうございます。