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『プレーンズ』KENTAの映像感想館

2013年の映画
監督:クレイ・ホール
時間:1時間32分

ピクサーからディズニーへ。
『カーズ』の世界観、そのもう一つの物語。




この作品で、誰もが『カーズ』を思い出し、『カーズ』と比較するのではないだろうか。

実際、人工物に生を吹き込んでいたり、ネオンの看板が多い街が描かれていたり(ラジエーター・スプリングスを連想させる)、レースが軸の物語になっていたりと類似点がよく見られる。


だが、個人的には『カーズ』の逆を多く取り入れている点がとても印象深かった。


(左:『カーズ』右:『プレーンズ』)
☆スターの一般化→無名のスター化
・華々しい場所から古き良き街へ→古き良き普通の街→華々しく美しい世界へ
・普通に見えるキャラが実は過去のスター→過去のスターだと思ってたやつが実は全部嘘
・レースで勝つことよりも大事なことがある→レースで勝つことでいろんなインパクトを与える
・速く走ることから遅く走ることへ→遅く走ることから速く走ることへ



ピクサーの世界観だが、物語はディズニー。

ドッディがダスティの夢を応援し、スキッパーはダスティのために過去のトラウマを乗り越えて飛び、ダスティが故障機を助けたり、活躍する中でアンチを味方に変え、チャグのアドバイスを最後に活かして優勝した。

壁やトラウマなどを乗り越えて、目標を実現するゴールに帰着。

違いを見つけるのがとても楽しかった。

場所が移り変わるたびに曲も変わっていくのも素敵であった。


『与えられた役割以上のことだってできる』
ダスティは挑戦の意味や勇気、優しさ・誠実さ、可能性を与えてくれた。


おまけ
ゴール直前にダスティがリップスプリンガーを抜くところ、あそこだけスローモーション。
『カーズ/クロスロード』でクルーズがハドソン・ホーネットの技でストームを抜かすところにしか見えなくて感動😭

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