道はナビが教えてくれる、とは言うものの

以前別のブログで書いていた記事です。仕事で教習指導員をしているので、ぼくの文章では車の運転に関する話がちょこちょこ出てきます。
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 所内教習で、交差点の通り方を練習する際には、「今からご案内するコースは、覚えなくてもいいですからね」と言っているけれども、正直な話、覚えたほうが格段に走りやすくなるのが事実だ。進路変更の準備を始めてほしい地点はあらかじめ指導員も承知しているわけだし。

 安全な運転をするためには、法規にしたがった走行をすればそれで済むかというと、そうでもないのだ。どこになにがあるかあらかじめ知っておいたほうが安心して走れるのは、常識的に考えても納得がいく話のはずだ。歩いて見知らぬ土地に行くことを考えてもそれはわかる。たしかにナビやグーグルマップを使えば、行きたいところに行くことはむずかしくはない。けれども、グーグルマップで案内された道がめちゃくちゃ狭い道路だったりすることもある。グーグルマップ自体は最短経路を探そうとするのだから間違ったことをしているわけではない。
 とはいえ、どうせ通るならより広くて走りやすい道路を案内してもらったほうがいいに決まっている。グーグルマップにそういった走りやすさを考慮する気づかいは望めない。であれば、通りやすい道をあらかじめ知識として持っておくのに越したことはなかろう、となる。

2023/11/07

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