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いい人でありたいけど気が利かない私


いい人でありたいと思う、
どんな人がいい人かはわからないけれど
トイレの個室の中に飲み終わったスタバのゴミを捨てないとか、
混んでる電車でベビーカーの人も同じ駅で降りる時にさりげなく後ろの人に押されないようにガードするとか、
そういう生き方をしたい
でも、理想の自分になれないこともあって
そういう時は何日もうじうじ後悔してしまう

週末に赤レンガ倉庫に行った時、
女性用トイレはいつも通りとても混んでいた
個室は2つしかなく、回転はかなり遅い
列が進んで私が1番目になった時、
4番目にお母さんと女の子2人が並んでいて、
お母さんは「絶対漏らさないでね」「あとちょっとだからね」と子供達に釘を刺していてお母さんはけっこう焦っている様子だった
順番を譲ろう、と思ったけれど
その家族は3人で1セットだからきっと時間がかかる、そうなると2番目と3番目の人の待ち時間が大幅に伸びてしまう、ああ、どうしよう、、、
悩んでいるうちに私の番が来てしまったのでそそくさと入って、できるだけ早くでた
親子はまだ3番目に並んでいた

帰宅してから、
どうするのがよかったのか悶々と考えた結果、
その親子と私の順番を交換すれば平和的だったと気づいた
そうすれば2.3番目の人は勝手に順番を変えられたと不快にならないだろうし、子供達は早く個室に入れた
気づくのが遅すぎた自分をちょっと嫌いになった
こういう時に気を利かせられる人生でありたい


うまくいい人になれた時もある
学生時代アルバイト終わりに友達と飲んで、
終電近くに駅を目指していたら2000円が落ちていた
近くにお財布はなくただ1000円札が2枚だけ落ちていて、人通りは多かったけど誰もがそのお金に関心はないようだった
私たちはそのお金を拾った
コンビニでお菓子でも買うか、朝まで飲み明かす資金にするかと相談した結果、このお金を使って遊んでも後味が悪いということで交番を目指すことにした
1番近くの交番は夜遅くて閉まっていたので、
2つ目の交番まで1000円札を2枚握りしめて歩いた

交番に着いて手続きをしていると、
酔っ払いのサラリーマンが入ってきて、その手には1000円札が2枚あった
全く同じ場所で拾って、同じように届けにきたという
もしかしたらテレビかYouTubeかなにかの「道端にお金が落ちていたら何人が交番に届けに行くのか」みたいな検証企画だったのかもしれないけれど、同じように交番に行く選択をした人に出会えて嬉しかった
その日はいい気分で家路についた


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