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ダメダメすぎて医療費5万円の請求書が届いた。


全国健康保険協会から5万円の請求書が届いた。

書類には「2月に保険証使ってるけど1月末で期限切れてるから7割分のお金を払ってね」
という趣旨のことが書かれていた。

なぜこんな手紙が届いたのか、
それは私が悪いのである。

経緯①休職からそのまま自然退職

休職期間が伸びてしまい、
会社から「これ以上は延期できないから今月中に復職できないなら退職になるよ」と伝えられていた。
そして復職できなかった。
本来であれば退職日からすぐに書類が送られてくるはずだけれど、
私が病んで連絡できずグダグダしてしまったせいで書類をもらうのが退職日から1ヶ月後になってしまった。
会社は全く悪くない。
連絡を見れなかった私が100%悪いのである。
ご迷惑をおかけして本当にごめんなさい。

経緯②とりあえず持ってる保険証を使っちゃった

そのぐだぐだしている期間中も、
たくさん病院に行った。
「この保険証そのまま使っていいのかな、大丈夫かな」と思ったけれど体調が悪すぎて調べたり問い合わせたりできずそのまま使っていた。
病院で特に何も言われなかったので大丈夫なのかなって思ってた。

経緯③国保に入った

退職の書類をいただき、
区役所に保険と年金の手続きをしに行った。
(住民税は会社が切替をしてくれた。)

そこで「期限切れてる間に病院行きました?」と聞かれ正直に伝えた。
すると「加入していた保険のところから7割分の請求書が来るけど、その月の国保の支払いをすれば後から相殺できます」とのことだった。
それが3月初めの話だ。

経緯④時間が経ちすぎて忘れてた

6月になり、
すっかり忘れていたその請求書が来た。
タイミングが悪いことに
年金と住民税の請求書の束とか、
金額の通知書やらなんやらと同時期に届いて
ごっちゃになって
パニックになってしまった。

後から戻ってくるとはいえ、
今5万円払うのは結構きつい。
無理ではないけどきつい。

何から手をつければいいのか、
今すぐ支払うべきものはどれで、
その支払いを終えるといくら手元に残るのか。
なにも計算できなくなった。
どの支払いも逃れられないもので、
向き合わなければいけないけれどどうしたらいいのか、途方に暮れてしまった。

*解決・彼の天の助け

大量の書類を前に死んだ顔の私を見て、
彼は手伝うと言ってくれた。
「家族になるんだから当たり前でしょ、これからも困ったことがあったらすぐに言ってね」とも言ってくれた。
彼のおかげで私の平和な生活が保たれている。


一緒に書類を整理して確認してくれたけど、
これまでの私の管理が杜撰すぎたせいで
結局何を払えばいいのか全く分からない。

年金なんてなぜか同じ月の請求書が何枚もあるし、その月の分は払った気がする。でも早く払えと督促が来てる。どういうこと???なんで??

保険の5万円の請求書に同封されていた紙に
「国保に入っていれば支払いをスキップできる可能性があるのでお電話ください!」と書かれていた。

電話か。
問い合わせるしかない。
電話しないと解決しない。
支払い期限は迫ってる。

でも、私は電話が苦手で、
本当に苦手で、できないのだ。
相当な覚悟とエネルギーを用意してからではないとかけられない。

「無理!来週やる!」
と放棄して薬を飲んで寝逃げしようとしたら、
彼が代わりに電話してくれた。

ちなみに私はインターホンも怖い。
彼がいる時は絶対に私は出ないし、
一人暮らしの時は宅配ボックスに入らない荷物が来るとわかっている時以外、
完全に無視していた。
電話も全部無視してる。怖いから。

*結論・支払いしなくてよくなった

電話で請求が来ている月は国保に加入して、
その月の支払いは完了していること、
私の保険番号などの情報を伝えると
「国保の方に確認が取れたら、書類を郵送するのでそれにサインして返送してもらえれば支払いはしなくていい、請求書も破棄していい」
とのことだった。
やったー!!!!!!
彼氏様、本当にありがとう。

わけがわからなくなった年金も、保険も、
戸籍上はまだ他人の彼が電話しても対応していただけたことが、本当にありがたかった。
本人か、家族じゃないとダメかと思った。

年金番号とか保険証をすぐわかるように用意していたこと、
生面月日をすらすら言えたこと、
関係性を聞かれて堂々と「婚約者です」と言ってくれて怪しさがなかったからかな?
とにかく彼のおかげで恐ろしい5万円の請求書はシュレッター行きとなった。

*保険制度に感謝

日頃から「保険料高すぎ!3割負担でも病院代高い!無理!政府は若者が嫌いなんだ!」と思っていた。

けれど1ヶ月分で5万円の請求書を見て、
「ほ、保険制度!ありがとうございます!ありがとうございます!今まで悪口言ってごめんなさい!」という気持ちになった。
そもそも半年も無職を続けられているのは傷病手当の制度があるからで、
ありがたみに気づくのが大変遅い。

家計簿を振り返ると
医療費だけで4万かかっている月もあるし、
先月も1万円を超えている。
ありがたいことに彼が私の医療費を
「くままるの健康は家庭の問題だから」と全て割り勘にしてくれている。

それでも金額が高くて
本当は将来のためにもっと貯金したいのに、
申し訳ないなと思う。
申し訳なさすぎて整体の通院はやめてしまった。
筋膜リリース1回2200円。
諸々込みで1回3000円。
週に何度も行く必要があるからとても高い。

自立支援制度を利用して心療内科は1割負担になった。
精神障害者手帳を取得すれば全ての医療費が1割負担になるけれど、私はそこまで重症ではない。

これまではいろんな病院を転々としてあらゆる検査をしたから医療費が膨れ上がっていたけれど、
もう検査はやり尽くした。
あとは今の心療内科に通うだけ。
これからは支出は減る予定だ。
(虫歯治療と残り1本の親知らずの抜歯の予定はある。)

*無保険の人に遭遇した

心療内科で順番を待っていた時、
受付で「保険証ないので自費でいいです!」
と宣言した方がいた。
びっくりした。
どういう事情の方か全く知らないけれど、
10割負担になっても心療内科が必要な状況はなんだかとても大変そうだ。

私が知らないだけで日本には保険証を持ってない人がたくさんいるのかもしれない。
3割負担の恩恵にあやかれないなんて恐ろしい。

*自立支援制度の上限金額

先月区役所で自立支援の申請をした。
「正式な書類は時間がかかるからとりあえずこの紙使って」と渡されたものを利用していた。

月の支払い上限金額が5000円・1万円・2万円と3種類あり、収入で決まるらしいがそれも正式な書類が届くまで待ってくださいとのことだった。

それが今日届いた。
どうやら私は1万円の人で、
もし1ヶ月のトータルで支払いが1万円を超えたら、はみでた分は支払いしなくていいらしい。
すごい。

厚生労働省のHPより

とはいえ1割負担様様のおかげで、
前回のお会計は薬も合わせて1200円だったし、
超えることはないだろうな。
でも、安心だ。

無職になった時、いろんな国の制度を調べた。
家賃の補助とか税金の免除とか申請すればもらえる系の物をたくさん調べたけれど私が利用できるものは1つもなかった。

自立支援制度だけが、
私に手を差し伸べてくれた。
嬉しい。
会社員時代は毎月の控除額を見て「国なんてくそ!もう年金なんて払いたくない!」
とか思ってたけれど、

無職で傷病手当で暮らしている今は
「いつもいろいろありがとうございますお国様」と考えが変わった。

*本当に無理になったら生活保護もある

1年以内に彼と結婚して、
扶養に入れてもらう予定だ。
体調が安定したら扶養内で仕事もしたい。
だからこのままいけばこれ以上私が追い詰められることはない、はずだ。

でも人生何があるかわかんないし、
これから急に家も家族も失う可能性もなくもない。

そうなっても生活保護制度がある。

生活保護を受けたいわけではないけれど、
万が一の時のためのセーフティーネットが存在していることがありがたい。

私の友人で病気で長期間働けなくて、
金銭的に頼れる家族もいなくて生活保護で暮らしてる子がいる。
その子が路頭に迷ったり、
不本意な仕事をせずに暮らせる国で良かったと思う。

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