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キンドルの購読は、損か?

キンドルの無料トライアルを始めて29日が経った。身も蓋もないことを言うと、読み尽くして、退会するつもりだった。

でもその考えは甘かったようで、徘徊する限りまだまだおもしろそうな本は溢れていて、新しい書籍もちょこちょこと入ってくる。

カナダに来てから動画三昧だったからひさびさに活字の世界に浸って息を吹き返した気分だった。だからこそ私はものすごく迷っていた。退会すべきか、しないべきか。サブスクが世に浸透しているのは分かっているけど、財布の紐がオフラインよりもやや堅めになるのはどうしてだろう....。

まあ色々考えた末、私は退会ボタンを押すことを、やめた。

キンドルは、オンラインの本屋さんだ。

外出しないのが社会貢献な今、自宅のベッドの上で何冊も本を読める権利を得ることって尊い。ベッドの上で毎日新しい世界を覗き、新しい知識を摂取できるって、外に出れない私の1日にちゃんと色をつけてくれる。その日何もしなくても、『キンドルで本読んでた』って言えばさほど動いてなくても有意義な1日を過ごした気さえしてくる。

むかしむかし、人が欲しいものを手に入れる方法は、ぶつぶつ交換だった。

例えば、くだものとかお肉とか、同等な価値のものをあげあいっこしていた。そしてもっとやりとりをスムーズにするために、お金というものが生まれた。

私は980円を、同等の価値を持つキンドルと交換しようとしている。いやまてよ、冷静に考えて、たくさんの本を読む権利を手にすることは、980円以上な気がするぞ......。

しかもキンドルって忙しいビジネスマンが気軽に読書できるサービスのようなイメージを持っていたから、自宅で1日時間がありあまってる人間がそれを手にしたら、一体何冊読めるんだろう。そもそも今って、キンドル日和なんじゃないか。

ということで、キンドルは980円をはるかに上回る価値があると判断したから引き続き購読することにした。(いい文章に触れていると、いい文章が書ける気がするから、これは投資だ。)

お金を使うことって、必ずしも全部が全部浪費じゃなくて、時には残高を守りすぎることが損になることだってある。それは良くも悪くも何も変わらないからで。

課金した先に見える世界はちゃんとあるし、見えた世界を通してアイデアが得られたり、それをどこかでちゃんと活用できたりする。

だから豊かになるためには課金も必要なのかなと思ったりする、今日この頃である。


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