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推薦状という名のラブレター

この気持ちを忘れないために書き留めておきます。

毎日毎日、夕方自宅のポストに5通ずつくらいでまとめて届く推薦状という名のラブレター。ひとつひとつ丁寧に開けて、ボロボロ泣きながら読んでいます。失読症があっても手書きの文字なら難なく読めるので、スラスラと、その人の声で再生される手紙は優しくて爽やかで暖かい春の風のように背中から包み込まれながら前に進ませてくれています。

中には推薦状とは別に励ましの手紙を送ってくださる方もいて、またそれで泣いてしまいます。ああ本当に私は幸せ者なんだと、送られてきた手紙を大事にしまっている缶を覗いては思います。毎日幸せな忙しさ。死にたいだとかぼやいてる暇もない。

みんな優しいから、私の左手首の傷に何も触れてきませんでしたね。あれは私の生きたいという気持ちの証だと勝手に決めつけていましたが、やはり見ていて気持ちの良いものではありません。現在の職業柄不利になってしまうのは承知の上で、その上からみんなのことを想いながら刺青を入れようと考えています。入れる内容は秘密にしておきましょう。

“与えられるものこそ与えられたもの”、最近ずっとリピートで聴いている曲の一部ですが、本当にその通りだと思います。2年前取材を受けた時に「私と過ごす時間でお客さんの人生が少しでも豊かになってほしい。そう思って日々、店に立っています」というのは今も変わらず、いえ、前にも増してそう思っています。幸せそうに、楽しそうに、笑いながらお酒を飲んでいる人を見て、私自身も豊かになるのですから、なんて幸せな空間なのでしょう。

ハイライトのカートンを送ってきてくださる方!嬉しいですが申し訳なくなってしまいます。泣きながら10箱吸うことになってしまいます。もちろん嬉し泣きですよ!

私が見れていなかった「わたし」を見てくれて、文章にしてくれて、ありがとうございます。気合いを入れて、バネにして、羽根にして、なんと表現したらいいのかわかりませんが、生きていきます。

またいつか、乾杯できるその日まで!

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