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2分で読める子育てエッセイ№679『1個ずつ』

ダンナが小6の娘と小3の息子を連れて、買い物から帰ってきた。

「子供たちにおやつは1人1個って言ったのに、支払金額千円を余裕で超えていた」
と、ダンナがグチる。

「あ~よかった。今月ちょっとピンチなの。一緒について行かないのが一番」

とワタクシ、心から思っていたら、まだまだ続くダンナのグチ。

「お姉ちゃんはちょっと遠慮がちに、200円もしないお菓子を1つ持ってきたけど、息子は全然遠慮なし。『これも1個だよ?』と言ってアソートパック800円もするヤツ持ってきた。あれは無しだよね~」

確かに1個は1個。
うちの弟も子供の頃にやってた~。


それ以降、お菓子1個と言うときは、アソートパックはだめだと先に言っておくのが、わが家の習慣になった。

ほんと、いい忘れたら大変。



また別の日、こんどは家族全員で買い物行くことになった。

最初に言っておかないとえらい目にあう。そこで先にこう言っておいた。

「大人も子供もおやつはそれぞれ1個ずつね。アソートパックは、なし」

うん、これで完璧。これで心穏やかにお支払いもできるはず。


「OK!」
いい顏してそれぞれが、好きなところに散って行った。


しばらくして、ワタクシのところに戻ってきた息子が手にしていたのは、なんと2つ。そして続いて、娘とダンナが同じく2つずつ持って集まってきた。

「ちょっと~! 1個ずつって言ったでしょ?」

と言いながらワタクシ、ハッとした。


「もしかして、片手それぞれ1つずつ・・・っていうオチなのかしら?」


ニッコリ笑って、カゴに入れる家族たち。


これワタクシの言葉足らずってこと?

うそーん。ふつう、片手に1つずつって言う?
言わないよね?

え~。


いいわけないけど、おもしろいから・・・合格!
今回もしてやられた。


予算オーバーはワタクシの経験値としての授業料。

とほほ。


もちろん腹立つから、ワタクシの分も2個、いや片手に1つずつ分、カゴに入れた。



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