№137【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『半分ノロケかと内心思っていたら』
ある日、ワタクシの実家で両親とお茶をしながらお喋りをしていたときのこと。
父が小4のワタクシの息子が長時間ゲームをしていることを心配していた。
「時間を決めてやっているのか」
ワタクシ、ゲームに関しては、宿題が終わるまでダンナが預かるというルール以外は、時間制限は特に設けていない。
何ごとも「飽きるときは飽きる」ということと、好きなことをとことんやることは「集中力がつく」と思っている派。なので、この手の心配をされると、いつも父とは意見が合わない。
ひとしきりおしゃべりを楽しみ、そろそろお開きというタイミングで母がこんなことを言いはじめた。
「今日は、おしゃべりしに来てくれてありがとう。いつもお父さんと二人だから、ホントしゃべらない日は全然しゃべらないのよ」
仲がいいワタクシの両親。いつも楽しそうに二人でキャッキャとしゃべっているので、半分ノロケかと内心思っていたら、母がこう続けた。
「お父さんと、二人でいるとね、す~ぐに趣味の碁を始めるのよ。パソコンゲームの」
え?
「一緒の部屋にいるのに一人だけ楽しそうに遊んでいるって、失礼な人だと思わない?」
ひょーっ!
父が今どきの人になってる~!
いや、さっきまで息子のゲーム時間が長いって言っていたよね? 時間制限は必要だって言ってたよね?
あれ、そのままお返ししますから~!
「だから、時々おしゃべりに来てね」
と、ワタクシを通して、父に嫌味を言う母。
おうっ。不穏な空気が漂ってきたので、ワタクシ速攻で撤収します!
久しぶりに父に対して
「大人って!!!!」
と思った。
サポートありがとうございます! 迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません? ありがとうございま~~~す ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ