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2分で読める子育てエッセイ「それこそが大きなムダだと気がついた」

小2の息子の宿題「2週間エコチャレンジ」。

ザックリいうと、水・電気・資源を大切にする習慣をつけましょう、
それは温暖化防止にもつながります、ということらしい。

ほおっ。温暖化防止? 今ホットなやつね。

で、どうやるの?
10項目ほど具体的な内容が書かれている表に、できたら色を塗る。

例えば「部屋を出る時に電気を消す」「瓶、缶を分別して捨てる」など。

えーっ! せっかく夏休みのお天気やお手伝の記録をつける宿題から解放されたのに~ぃ。

 フェイドアウトしかけたら、早速息子のチェックが入った。

「トイレの電気消し忘れたの誰? お母さん?」
「缶と紙類って分けてる? 本当に?」

しっかりこの宿題に巻き込まれた。
そのうえ、なぜかメッチャ上から目線。

それは自分ができているかって宿題でしょ?


それでもまぁ宿題自体は積極的に進められていると思ったので、そっとしておくことにした。

ところが2学期も始まったある日、息子のランドセルから、その表がややくたびれた表情でするりと顔を出す。

あれ? 表に色塗りする宿題よね? 
提出期限昨日じゃない?!
ヤバ~い!

慌てるのはなぜか親の方。
すぐに息子に確認した。

「あ。忘れてた。明日提出しようかな。もうそのままで」

ちょっと~!
のんき過ぎません?


見ると最後の5日間、気持ちいいほど真っ白。全然記録していない。

仕方がないのでワタクシもう一回、見直した。

「ゲームをする時間を短くする」これは~全然無理。問題外。

次!
「ご飯を残さず食べる」は~もともと気をつけてる。

次!
「冷蔵庫を必要以上に開けない」は~そもそも息子に用事がない。

次!
「できるだけ家族が同じ部屋で過ごしてエアコン・灯を共有する」は~しゃべりたいから自然と集まっちゃうよね~。

あれ? 家族でお茶しておしゃべりしてたら自然とエコに繋がってる?
これからも続ければいいじゃーん。

ほら、できていることがあるから塗れば? せっかくだから。
と親目線で宿題の仕上がりを気にしていたら、息子が何てことなさそうにこう言った。

「う~ん。やっぱり色塗りいいや。僕、歯磨きしている時は水も止めてるし、トイレと部屋の電気消してるよ? できてるからそれでよくない?」

うそーん。もったいなーい!

息子は前より水と電気をムダにしなくなった。
さらに、宿題をしないことがエコと言わんばかりの言い訳まで完璧。

ワタクシは…息子の宿題を気にすること。それこそが大きなムダだと気がついた。


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