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れんれんの試練??

【下僕の日常3】れんれんの試練?

10月7日は、暴風雨といっていいような雨が降っていました。

前日に、れんれんの毛布やパーカーを出して思い出したりしてたから、れんれんの涙雨かもしれないなぁ、なんて、最初は気楽に思っていましたが、涙雨なんて言葉では言い表せないほどの、強い雨でした。

なんだろう?と、その時はなんとなく不思議な気持ちでいつつ、その日は私は出かける用事があったため、大雨の中、家を出ました。

【予感か気のせいか】ある猫さまの存在

ちょっと前に、猫さまの譲りサイトというのを知りました。そこで見つけた、1匹の猫さまが、私はずっと気になっていました。
当日、その猫さまのことで問い合わせをした保護主さまと、メールで連絡を取り合っていて、先方から「なるべく早めに顔合わせしてほしい」との話がありました。
その日は、偶然にも保護主さまの家の近所まで免許の更新で出かける予定になっていました。
なので、ダメもとで、

「夕方になると思いますが、お邪魔しても良いですか?」

と聞いてみました。すると、なんと快いお返事が!
何だか、今日会わなければ二度と会えないような気がして、私は無理のあるスケジュールだと思いつつ、会いに行く決心をしたのでした。

【れんれんの妨害?】どんどん酷くなる風雨と、悪い状況

しかし、免許の更新になかなか時間がかかってしまいました。
また、家族からも、「夕食を買ってきて」とLIN Eが入ってきました。
さらに、雨はどんどん酷くなっていくような気がします。

これは、れんれんが行くなと言ってるの・・・?

かなり悩みつつ、どうしてもその猫さまに会いたい気持ちを止められず(他の方も申し出ていたので、もしその方に譲渡されることになったら、もう会うのも最後だと思ったので・・・)結局行くことにしました。

免許センターを出たのは午後4時半。家に6時くらいに帰るためには、ほんの少しの時間しかいられないでしょう。
それでもいい、と思いました。
でも、どんどん雨も風も酷くなってきて。

「れんれん、そんなに私が猫さまに会いに行くのが嫌なの!?」

思わず心で問いかけてみましたが、いつもはすぐに答えてくれるはずのれんれんが、何も言ってくれません。
(私は、よくれんれんと心で対話してます。思い込みかもしれないのですが、そういうことできるということを、ある本で読んでから、しょっちゅうやっていたら、なんとなく話せるようになっていたのです)
れんれんの心が図れず、不安になりながらも、なぜか足を止める気も起きないのでした。

最寄駅に着いて、急いでタクシーで行こうとしましたが、なんと雨のためにタクシーには長蛇の列が!
仕方なく、バスを待ち、乗り込みました。

停留所では、保護主さまが待っていてくださいました。お互いに初対面ですが、なんとなく相手の方の優しさが伝わって、嬉しくなりました。
しかし、雨はますます酷くなってます。思わず、

「れんちゃん、そんなに嫌なの〜!?」

雨の中叫んでしまいましたが、やはり、れんれんは何も言ってくれませんでした。

【新たな出会い】黒三毛の猫さまとの対面

保護主さまのお家に着いて、猫さまに会うと、今までの苦労は全てどこかへ吹っ飛んだ気がしました。
小柄の黒三毛さま。可愛らしい女の子。
前に飼っていた飼い主さんが亡くなってしまい、そのまま遺棄されて、ずっと野良で暮らしていたそうです。今は、8歳くらいとのことでした。

私の家を、あなたを最後までのお家にさせてくれるかな?

私自身の年齢が微妙なので、今から子猫さまを引き取るのは抵抗がありましたが、その黒三毛さまの生い立ちを聞いてから、ずっと頭を離れず、遂に会いにきてしまったのでした。
れんれんが食べなかったちゅ〜る(ささみ味)を、あげてみたところ、喜んで食べてくれたのが、なんとなく嬉しかったです。

【真実】れんれんが意図したこと

すぐに帰ろうと思っていたのですが、ついつい長話(ほとんど私が喋っていた気がしますがw)になってしまい、気づけば、もう6時近く。
やばい、家族の夕食を買って行かなければならなかったのに!
その旨を保護主さんに伝え、慌てて、家を出ようとしたのですが、その時、保護主さんが一言。

「あれ、雨止んでる・・・」

えええ!?朝からあんなに暴風雨だったのに?さっきまで酷くなってきてたのに?
どうして、今まさに帰る時になったら、止んだの??
なんとなく不思議な思いを抱えながら、近くのバス停まで保護主さんとお話しつつ歩いてきて、バス停に着いた時、パッと頭に閃いたことがありました。

あれ?もしかして、私、れんれんに試された!?

ずっと、ネットで見て気にしていたくせに、会うことになるなら、れんれんが導いてくれるだろう、と、れんれん任せにしていて、自分では動こうとしていなかった私に、会って、飼う覚悟があるかどうか、れんれんは試したのか・・・。
それで、頑張ってちゃんと会えたから、雨を止ませてくれたんだ。

その思いが、ストンと心に落ちて納得できてしまい、やはり、黒三毛ちゃんはウチに来るべき子なんだな、と心から思いました。

そして、家の最寄り駅に辿り着き、なんと言い訳しようかと、こわごわ家族のLINEを開くと、
「もうあるもので夕食食べたから、ゆっくり帰ってきていいよー」
との、優しい言葉!へなへなと、力が抜けてしまいました。

【課題】まだ少し残る問題

まだ、実は、家族には黒三毛さまの話を、詳しくはしていません。
前にれんれんを飼う時もずっと反対されたのです。(結局3ヶ月後に強引に買いましたが)
今回も、普通に話したら、反対されるに決まっています。

きっと、今日も窓辺で見守ってくれているね

でも、私と黒三毛さまにご縁があれば、きっと我が家に幸せに迎え入れられることでしょう。
前の子である、最愛のれんれんがそうであったように。
そして、れんれんの許しと加護も受けている黒三毛さまと、れんれんよりはちょっと短い期間になってしまうかもしれませんが、幸せに暮らしていきたいな、と思いました。

また、続きはどこかに書きたいと思います。

まいまいこ

もしサポートを頂けましたら、全額猫さまをお助けすることに使わせて頂きます。 また、皆様に読んで頂きたい本の購入資金などに充てさせて頂きたいと思っています。