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30%成長のアリババにライバル現れる?

NewsPicksで気になったニュースのサマリと、個人的な意見を書きます。
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サマリ

2019年〜2020年3月(2020年3月期)は、前年比の同じ時期と比べて35%増加し、売上高が約7兆6000億円に達したアリババグループ。

その要因は、中国国内の小売事業の伸びが大きい。

1年を通して活発的に買い物や取引をする、年間アクティブユーザー数は、この一年で中国国内だけで7200万人増加し、7億2600万人になった。

さらに2021年3月期の業績予測は。売上高が約30%増しの約9兆7600億円を目標としている。

新型コロナウイルスの影響を受けて、追い風の事業と、逆風の事業が両方ある状態だ。

最新型スーパーマーケットの「フーマーフレッシュ」は、1〜3月の流通総額が前年の10%増えるなど、巣ごもり需要が増えていることが見える。

しかし衣類や自動車関連、食品配達サービスの「ウーラマ」などの分野は売り上げが落ちている。

今後中国市場の過半数近くのシェアを取っている、クラウド事業を強化していく。

アリババに迫る勢いで成長しているのが、ECプラットフォームサービス「ピンドォドォ」だ。2020年3月末時点での年間アクティブユーザー数は、アリババと1億差の6億2800万人にまで成長している。

顧客基盤の規模の拡大スピードは早く、年間アクティブユーザー数が42%増という驚異的なスピードで成長しているが、強みであるまとめ買いや、他のユーザーとの共同購入により値段の安さを売りにしていることもあり、まだ赤字だ。


ポイント

・新型コロナウイルスの影響を受けて追い風、逆風の両方の事業があるが、来期も30%増の売り上げ予測

・中国国内ですでに約過半数のシェアを取っているクラウド事業を強化していく

・驚異的なスピードで成長する「ピンドォドォ」が今後のアリババの競合になる可能性がある


ピンドォドォは偽物商品や、品質が悪くても、とにかく安いのが売りで、アリババは質を重視している。ECとはいえど、消費者はそれぞれを使い分けていて、おそらくアクティブユーザーの被りも一定数あるのだろう。ピンドォドォのアクティブユーザーは伸びているものの、赤字が続いているという点においても、あえてアリババがそこを取りに行かない理由があるのかもしれない。

例えば、中国人は偽物ではない信頼できるものを買いたい傾向が強くて、そこの信頼を勝ち取ることで、他のサービスへの信頼を担保しているのかもしれない。一概にアリババのライバルになるサービスとは断定できないと思う。


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