インターネットが医療を変える 第8回
米国のITバブル崩壊から日本が学ぶべきこと
鈴木吉彦 ソニーコミュニケーションネットワーク㈱General Manager 医学博士
雑誌名:Medical ASAHI 2001年1月 朝日新聞社
57ページから59ページまで コピーライト、©鈴木吉彦
「米国では、ネット企業の倒産が相次ぎ、今年で130社、解雇者8000人か」、という記事が報告された(日本経済新聞、2000年11月20日付)。
結局、ITとかインターネットという新しい時代のキーワードを利用し、夢を熱っぽく語ったものの中味は空っぽ。実績はゼロに近い企業が多かったのが実状であった。誰もが金鉱を掘り当てられたわけではなかった。図1は『THE INDUSTRY STANDARD』という米国の雑誌の2000年11月6日発売号の表紙だが、「THE DOT-COM GAME」というタイトルがあり、多くの企業は的の中心に矢を当てられず、失敗した、というイメ-ジを示していた。
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