横縞 弐拾










『もう死にたい…なぁ…一緒に死なないか…?』

絶望の一言。

どうにか慰めてひとまず気を取り直してもらう事に…


その時私は、彼女が欲しいものをプレゼントするからと云ったのだと思う。


『お前に任せるよ。楽しみにしてる。』
これで彼女の心の闇が晴れるなら…私はそう思った。


そうして、毎日毎日繰る日も繰る日も、メールと電話のやり取りをしていた時、彼女から又、驚くべき申し出があった。

『お前に、会ってみたい』

『前々から思ってはいたんだ…ただ言う機会を待ってた…』

高速バスで三時間程の距離を、私は会いに行った。


そこに居たのは、透けるような白い肌のすらりとした美人だった。

眼鏡が彼女をクールに魅せる。

商店街を散策し、

そうして、あれが欲しいこれが可愛い。そう言う彼女に次々と品物を買い与え、最後に、あるデパートでヴィヴィアンウエストウッドの長財布を購入。

私目の財布はみるみるうちに痩せ細って行った。




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