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短歌26~巣立ちゆく我が子へ贈る

2023年3月 長男が大学を卒業します。
と、同時に4月から一般企業に就職します。
いよいよ、長男に対する母業の卒業です。

先日、長男の赴任先が決まり、その結果がLINEで私に届きました。

行先は…熊本。

その文字を見た時に、
「とうとう、この時が来てしまったんだなぁ」ということを実感しました。

私は一度も一人暮らしをしたことがありません。
だからこそ、息子たちは就職したら家を出ていくべきだと思ってきました。
たとえ、それが実家から通える距離であったとしても。

そういう覚悟を持っていたはずなのに、実際「熊本」という言葉を見た時に、一瞬、ワッと泣き出しそうになる自分がいました。
たまたま仕事中にそのLINEを受け取ったので、実際は泣きませんでしたが。

私は一度も九州に行ったことがありません。
恥ずかしながら、熊本が九州のどの辺りなのかも、その時までわかっていませんでした。
地図で確認すると、九州の中でも結構遠い場所であることが分かりました。

でも、泣き出しそうになったのは、距離の問題ではないのかもしれません。

24年間、大切に大切に育ててきた我が子が、ひとり立ちして家を出ていくという事実。
それこそが私にとって、寂しい・・・嬉しい・・・安心した・・・心配だ・・・
いろいろな感情をもたらしたのです。

息子たちが大きくなって、バイトや遊びで夜中に帰ってくるようになってからも、翌朝こっそり部屋を覗いて、寝顔を確認してから仕事に行くのが私のお決まりでした。
4月からはそれもできなくなるなーと思うと、寂しい・・・心配・・・。

息子が新しい環境で、自立して生きていくことを想像すると、嬉しい・・・安心した・・・。

複雑な心境とは、まさにこのこと。
それが、親の宿命なのかもしれません。

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熊本に旅立つのは4月下旬。
それまでは、自宅や都内での研修を受けることになっており、まだ1か月くらいは一緒に居られます。

一緒に居たからと言って、特になんてこともないのだけれど、毎日見られた顔を、そうそうは見られなくなるんだなー。

でも一方で、九州に行く理由ができて嬉しい気持ちもあります。
5月か6月、熊本に行こうと思っています。

noteの皆さん、熊本の良き情報があれば、ぜひ教えてくださいね。

誰にとっても「春」は今年もやってきます。
この季節をどう迎えるか。
今年の私は少し複雑ですが、その気持ちこそ短歌に残しておきたいと思います。

これは、長男に捧げる短歌。
本人に言うか、言わないか。
まだ、決めてはいませんが。

24年間
毎日幸せをくれてありがとう





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