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サヨナラの時

通夜には400人以上が参列してくださった。


当時予想していた人数を遥かに超え、会場に入り切らない為、廊下にも急遽椅子を並べたそうです。

あぁ…姉はこんなにも愛されていたんだな。

特定されてしまうのを防ぐため、亡くなった日付は公開しませんが〝AM2:22〟息を引き取りました。

彼は仕事があった為、参列出来ませんでしたが葬儀の時間になると黙祷をしてくれたそうです。



通夜の最後、皆でテーブルを囲んだ


参列してくださった方で数名が残り皆で食事をしました。

葬儀中とは違い賑やかで笑い声溢れる空間に。

大きな白い布に全員でメッセージを書きました。

〝○○十年後にいくよ!〟〝大好き〟というメッセージが沢山。

友人を亡くして悲しみの中、前向きに送り出してあげようという気持ちが伝わってきてその時は泣かずに私も自然と笑顔になりました。

最後に遺影と一緒に集合写真を取りその日は終わりを迎えます。

こんなにも素敵な人たちに囲まれて過ごしていたんだ…



葬儀・告別式


この日も沢山の方々が来てくれました。

姉に触れることができるのはこの日が最後。

頬に手をやり今まで一緒に過ごせて良かったと伝えます。お姉ちゃんの妹でよかった。

この日は沢山沢山泣きました。

昨日の夜、みんなで作りあげたメッセージ付きの白い布を棺に巻きます。

暖かい言葉・皆の思いと共に出棺です。


火葬場にいる間は全て終わったような気持ちでスッキリしてました。

火葬後の姉の姿を見た時、真っ先に思ったのが骨がスカスカ。思っていたよりもずっと細かった。






ようやく全てが終わり姉が帰ってきました。


おかえり。

合宿前は「行ってきます!」と元気だった姿が、こんなにも小さくなってしまったね。

声も二度と聞けない。触れることが出来ない。

入院中苦しかった?事故に遭った時痛かった?

葬儀はひと段落したけど、両親にはまだまだやることが残っていた。

そう、それは…裁判だ。


加害者は自分は無罪だと主張。

裁判に私は関与していない為、今後書くことはありませんが、ここからは父親から聞いた話です。

裁判で何度も顔を合わせているが、一人の人間の命を奪っているにも関わらず相手は全然謝罪をしない。相手側についた弁護士は通りすがりにポケットに手を突っ込み態度が悪そうだった。
頑なに謝罪しなかった加害者が急に謝罪してきたことがあったのですが、それは新聞記者が居たからだそうです。メディアの前ではこんな態度。自分は全く悪くないと思っているのかもしれませんね。




ここまでありがとうございました。


次女の死については以上となります。

文章では表しきれない感情がたっぷりあり、被害者はいつまでも苦しみます。
そしてその苦しみを無理やり忘れようとせず、どう向き合っていくのかが今後の人生において重要になります。
姉の死から結構経ちますが、その間1日たりとも忘れた日はありません。毎日何度も蘇ります。

あの時合宿に行ってなければ
そもそもこの大学に入っていなければ
もっと沢山話しておけばよかった

など、色々考えては潰れそうになりました。
しかし時は戻りません。
過去を大切にするのはとても良い事だと思います。ですが、変えられない過去にずっと囚われていては自由になれません。苦しいまま

今後は弟の死について、2度も姉弟を失った悲しみから何を感じたか。
私を救った1冊などについて書いていこうと思っています!

ここまで読んで頂いただき本当にありがとうございました!!

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