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新聞屋は三度働く。

もう5年以上前のことになるが、私は新聞屋に勤めていた。

新聞屋とは、いわゆる「町の新聞屋さん」みたいなやつ。

小汚い格好してバイクに跨って新聞を配り、集金し、パチンコ屋に入り浸ってる人たちをイメージしてもらうとわかりやすい。

新聞配達の仕事は、販売店によって前後はあるものの朝がとにかく早い。

朝というか夜中だ。

私が勤めていた販売店は、日付が変わる頃には出勤して朝刊配達の準備を始める。

早朝4時〜5時ぐらいに配達を終えて帰宅、就寝。

そこから、次は昼の12時に出勤してミーティング、夕刊配達、営業、締め作業をして21時頃に帰宅というのが一般的だ。

感覚的には1日に2回仕事をしているような気分になる。

ここまでだとタイトルにある「新聞屋は三度働く」の意味がわからないかもしれないが、大丈夫。こここらが本題となる。


これはわりと新聞屋あるあるだと思うんだけど、朝刊配達前の仮眠時に、配達をしている夢を見ることがよくあった。

これから実際に配達をするルートをバイクで走っている自分の姿を俯瞰で見ている夢。

大抵、そういった夢を見ているときは寝坊しているときで、店から電話で起こされて飛び起きるんだけど、夢と現実の境界が曖昧で一瞬わけがわからなくなる。

そして、夢の中で配達していたんだということに気づき、どっと疲れが出る。

新聞屋時代は、わりと頻繁にこういう夢を見ていた。

配達前に配達する夢を見て、飛び起きて配達に行き、また夕刊以降の業務をこなす。

まさに「新聞屋は三度働く」そのものである。


今日、久しぶりに新聞配達をしている夢を見た。

新聞屋を辞めてから5年以上も経っているのに、なぜ今さらこんな夢を見たのかわからない。

それも、1人ではなく新人指導をしながら配達していた。

この夢を見るときは寝坊していたのが新聞屋時代の常だったので、慌てて時計を見るも、時刻はまだ5時前。

あぁ良かったと思い、また眠りに入る。

結局、中途半端な時間に目を覚まして二度寝したせいで、6時のアラームで目を覚ましたときには頭がぼーっとしていた。

昨日はわりと早めに寝てるし、酒も飲んでない。それなのに頭がぼんやりしているのは、変な夢を見たせいだ。

何だか鬱々とした気分でスタートした火曜日。

今週も残り4日間頑張っていこう。

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