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最近聴いてよかった音楽

6/1以降、俺に起こった精神の変化に呼応するように、バグかと思う程溢れている感受性は当然、普段音楽を聴く時にも強く影響している。

これまで聴いてきた音楽は今まで以上に心を揺さぶるし、聴いたことのない音楽はここ数年食指が動かなかった自分と比べると驚くほど求め、片っ端から聴くようになった。
そんな自分の感受性に、2024年7月現在において一体どんな音楽が刺さっているのかというのを忘れる事がないように、ここに記していこうと思う。俺の好きな音楽を、皆も是非好きになってもらいたい。


CoMETIK/くだらないや

尖りすぎだろ
『アイドルソング』という概念がアイドルそのものの台頭と共に様々な音楽ジャンルを飲み込んで発展していってるのは今に始まった事じゃないけど、これはまた喰らったことのない尖り方で刺しに来たな。という印象。

インダストリアルやドラムンベース的なサウンドの無機質さもさる事ながら、サビ後半で付点8分のポリリズムから紡がれる言葉が素敵。その後ろを最初は這うようにベースがフレーズを弾いてるんだけど、最後はそれをせずにルートを打ち鳴らすだけになるという潔さも最高。
コメティックは他の楽曲にも3連や付点8分のアクセントがふんだんに盛り込まれてて面白いんだけど、個人的に極まってんなと思ったのは「ハナムケノハナタバ」で、比較的シンプルなアレンジやメロディなのにピアノだけリズムがハネている事で前述のアクセントが不自然なものじゃなくなっているという工夫が素晴らしい。リズムギミック大好き男わたくし、思わずニッコリでございます。


SHHis/Bouncy Girl

エレクトロポップ、ステレオタイプ的な表現をするとKーPOP風な楽曲はアイドルと親和性がとても高いのは歴史が実証済みだけど、アイマス楽曲でここまであからさまに分かりやすくこういう曲調を打ち出してきた事ってあったっけ?って思うと、意外となかったかも知れない(知らないだけかもしれないけど)

で、昨今乱立するこのような楽曲に対し、アイマスというコンテンツでもってまんまとハマったのが俺である。きっかけは上動画とは違う「Happier」という曲だったけど、もう少しポップとは離れた、よりルーツに近い曲調が芯喰って刺さったのは俺の感性がそういう事なのかな?という感じ。
シンセのキレのいいバッキングがそもそも好き。そこに鋭く混ざるシンセベースに、シーケンスフレーズまで乗っかれば、俺の好きな音全部のせの最高にゴキゲンなEDMが出来上がるわけで、自分で作れない(作り方が分からない)けど、聴くのは大好きなのです。


THE&/WE ARE BACK

このダサさが最高に良いのよ
どこまでいっても隠しきれない90年代オルタナシーンへのリスペクト。そこからさらに深く遡るように圧倒的なテクニックからなるルーツの底が知れない、それでいて現代に多く存在するギターロックの女々しさのようなものが無い。常に骨太で筋肉質で、男臭い。聴く人によってはダサいという感想も抱いてしまうかも知れない。しかしそれが最高に良い!

強いて言うならFUZZY CONTROLがこれによって復活の目が限りなく潰えてしまったのかなということ。本人達も不本意ではあると思うけど、元々再結成の予定だっただけにベースのJOE君の不在は残念。しかしそれを吹き飛ばすようなイントロのギターリフでやっぱりJUON君は最高だなと再確認する。願わくば、JOE君の帰還も期待して今後もこのバンドの動向を追っていきたい。


シンガーズハイ/ kid

一昨年、Adoのアルバム『狂言』を聴いた時に「明確に時代に取り残された」という疎外感にも似た感覚を覚えたのは自分史の中でもかなり印象深い出来事の一つではあるんだけど、それがライブハウスシーンで活動するバンドにおいても起こる。2020年以降、俺の精神が腐った上にやってるバンドもライブ活動をしなくなったのもあり、新しいバンド音楽の掘り下げをすることがなくなった。

気がついたら、ライブハウスシーンの世代交代はもう終わっていたようだ。
おそらく、このバンドが今のキッズのロックヒーローなのだろう。俺たちが凛として時雨や9mmを心酔していたように、2010年代後半にはSuchmosやKing Gnuがそうだったように、2020年代は彼らがそうなのだろう。
驚くほど若く、ならではの衝動に溢れてて、媚びるような姿勢すら自分らで冗談めかしてしまうような楽曲にちゃんと刺された。kidという曲名が秀逸で最高。このひと単語にどれだけ意味込めてんだよこの曲。
それにしても、今まだ俺がこういう音楽にちゃんと心が振れる人間でよかったと思う。去年一昨年の俺なら不貞腐れて適当に文句言って腐していたと思う。出会いは、その時期もときに大事であるというのを実感する。


やっぱり音楽って、いいんだよね。

今後も俺がこの精神でいる限り、世に生み出される素晴らしい音楽に日々感動して生きていきたいと思う。そしてその中の楽曲に、自分が作った楽曲も含めて、俺の楽曲も誰かにとってのこういうものであるといいなと心から思いながら、日々拙いながらも音楽を思案し、創作している。

7/27の大塚Hearts Hextにおいては、2曲ほど俺の楽曲が演奏されるので、よかったら観に、聴きに来ていただけると嬉しい限り、詳細な告知はまたおいおい。

以下、俺の心のもう少し柔らかい部分をお伝えいたします。


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みゆきさんの内面。ちょっと言いづらい話とか(特定の何かを貶める内容はありません)

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