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世界の終わりを見たくはないか

木曜日の子ども 重松清

ひとことで言う。
この本、しんどい。
読み始めた事を後悔したぐらい。
それぐらい引き込まれてどんどん読んだ。

きっと普段は、現実から逃れるために本を読んでるのだと思う。
今回読んだこの本は、7年前に中学2年生で事件を起こした少年たちと、現在中学2年生の主人公の息子を取り巻く物語。
現状と重ねてしまう部分もあり、逃げ場がない。

子どもと大人のちょうど境界線。
今も当時の気持ちは忘れていないつもりでも
やっぱり“わからない大人”になってしまったのかな。

“世界の終わりを見たい”
その発想自体が若さとパワーに満ち溢れているとすら思ってしまう。
わざわざ見ようとしなくても数々の“終わり”に直面してきたからか。

いちいち絶望しなくなった。
心を凍らせて笑顔を作れるようになった。
無感情にやり過ごす事を覚えた。
諦める事を覚えた。
チカラの抜き方を覚えたといえば聞こえはいいが、果たして本当にそれで良かったのでしょうか?
年々、大切な何かを欠いていってる気がして悶々と思い悩むのは中2病の拗らせでしょうか。

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