新人投資家の戯れ言~その9「カントリーリスクとは」
投資の世界の格言に「卵を同じ籠に入れない」というのがあります。落とした時に全ての卵が割れてしまうからで、それを回避するためには別々の籠に入れておくべきとの考え方です。
投資信託の選び方として、株式メインか、債券メインか、株式と債券を組み合わせたバランス型か、などの選択肢があります。そのうえで、例えば株式ならば国内、海外をどう組み合わせるのかも考えねばなりません。
ここで「カントリーリスク」の考え方が出てきます。海外企業の株式には、米国やユーロ圏など先進国株、中国やロシア、インドなどの新興国株があります。先進国株と新興国株ではそれぞれリスクが異なります。
先進国は経済が安定しているため、リスクを抑えたいならば先進国株を選びたいところです。ただ、米国株がメインとなる場合が多いため、米国経済に左右されやすいという点がリスクと言えます。
新興国は経済が急成長する可能性があり、リターンを求めるならば狙い目です。ただし、政情不安や金融危機、デフォルト(債務不履行)などのリスクも考えておかなければなりません。
投資信託では、株式市場の一挙手一投足まで注視する必要はありませんが、国内だけでなく、海外の情勢にも常にアンテナを掲げておきたいです。最近では新型コロナウイルスの動向が最大の注目点でしょうね(つづく)
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