見出し画像

土曜雑感 vol.136~本日のテーマは「極論」です

福島第一原発の処理水海洋放出が始まったことで、中国が日本の水産物禁輸と国内での販売禁止という措置を出しました。個人的に強く思うところはありますが、この件に関する見解を書くことは差し控えておきます。

さて、この件がネットニュースで報じられると、多くの人からさまざまな反響が出ています。特に目立つのはヤフコメで、そのほとんどが中国に対する反発や嫌悪、人によっては敵視するようなコメントです。

コメントを読むと、中国が禁輸したことを逆手にとって、「中国の爆買いがなくなり、国内に流通するようになる」「禁輸を解除しても売らないでもらいたい」「国産の安全な水産物が食べられてうれしい」等々。

さらには「対抗措置で中国の農産物を禁輸せよ」「中国依存の貿易から脱却するチャンス」・・・もっと過激な言葉で、中国を非難するコメントすらあります。いやはや、嫌悪感はスゴイですね。

ヤフコメに極論が多いという感想は、ブログ「気まぐれトーク」にも書かせていただきました。これは中国の水産物禁輸問題だけでなく、さまざまなニュースに共通して言えることですが・・・

一方でマスコミはどうでしょうか。本日の信濃毎日新聞では、この問題をトップ及び2面の解説記事で伝えています。信毎は共同通信から配信を受けているので、共同通信の記事ということになるでしょう。

それを読むと、こちらは「日本の水産業界の危機」という視点一辺倒です。おそらく、周辺国の理解を得ずに処理水海洋放出を断行した国と東電を批判するという方針に基づいているのでしょうが・・・

読後、私には「偏った記事」という感じが残りました。禁輸そのものへの批判的な部分やピンチをチャンスに変えるとの視点を、一方の意見として並立掲載すべきではなかったのでしょうか。

水産業界の危機だけを載せたのでは、極論すれば「煽り記事」だと受け止められかねません。その意味では、マスコミもヤフコメ同様に「極論が多くなった」と思わざるを得ないのです。


「極論」ばかりだと、世の中ギスギスしっ放し。以前に流行した「ファジー(あいまい)」という言葉が懐かしい。私も極論が多いタイプではありますが、「ファジー」という概念も結構好きでしたよ(笑)

※個人の見解を書かない理由→賛否が分かれたり、極論が多い案件について、公の場(noteやブログ、個人が特定するSNS)に記した場合、内容によっては誹謗中傷や炎上の原因になってしまう可能性があります。そうしたリスクをできる限り避けるための自己防衛との考え方に基づいています。


★PR 役職定年、賃金据え置き、不本意な配転・・・そんな悩みがある方にぜひ読んでほしい一冊です!


noteでは連載コラム、エッセイをほぼ毎日書いています。フリーランスのライターとして活動中ですが、お仕事が・・・ご支援よろしくお願いいたします!