見出し画像

土曜雑感 vol.121~本日のテーマは「高齢者の医療保険料」です

国会で改正健康保険法が成立し、一定の収入がある高齢者の医療保険料が引き上げられることになりました。現役世代の負担軽減のためとはいえ、高齢者側に近い私には、どうにも釈然としません(苦笑)

改正法によると、75歳以上で年金収入が年間153万円を超える人が対象になると言います。想定されるのは、元会社員といった厚生年金を手厚く受けている層の方々などでしょう。

年間153万円という額は、決して高くはありません。月額換算では12万7500円。ここから医療保険料や税金が天引きされるわけですから、手取りは10万円ほどになってしまいます。

月10万円の生活は、現役世代のような消費をしない高齢者とはいえ、かなり厳しいでしょう。多くの人は年金だけではまかなえず、貯金を取り崩さなければ生活していけないと思われます。

加えて、物価がどんどんと上昇し、食費や光熱費といった「生きていくために必要な経費」がのしかかり、生活はますます厳しくなる一方。年金額はというと、物価に見合ったアップは期待できません。

「では、法改正に反対なのか!」と言われると、そうとも言い切れません。つい最近まで現役世代として健康保険料を払ってきましたので、負担の重さは身をもって知っているからです。

給料から天引きでしたので、現役当時はあまり意識しませんでしたが、いざ金額を見てみると「こんなに払っていたのか」と愕然としてしまいます。しかも、医者には滅多に行かないわけですから・・・

国民皆保険という素晴らしい制度を維持していくためには、負担を平準化していくことは必要です。これは保険料だけでなく、医療費の自己負担分見直しでも議論になることです。

自分が75歳になった時、果たして保険料をどのくらい徴収されるのか、そして医療費の自己負担は1割のままなのか、2割3割と増えていくのか。不安を感じ出したらきりがありません。

せめて自分ができることは「医者にかからないような健康づくり」だけ。ウオーキングや食事、睡眠管理など、地道に日々努力して積み重ねをしていくしかありませんね。


★PR 役職定年、賃金据え置き、不本意な配転・・・そんな悩みがある方にぜひ読んでほしい一冊です!


noteでは連載コラム、エッセイをほぼ毎日書いています。フリーランスのライターとして活動中ですが、お仕事が・・・ご支援よろしくお願いいたします!