歴史・人物伝~エピソード編㊱:中岡慎太郎「龍馬と比類すべき維新の立役者」
中岡慎太郎は、坂本龍馬と同じ土佐勤王党出身の志士で、薩長同盟を締結すべく奔走しました。近江屋で龍馬と一緒にいたところを狙われ、そろって命を落としたことから、龍馬とは同志のように思われがちですが、考え方は全く逆でした。
倒幕が現実味を帯びた時、龍馬が土佐藩参政の後藤象二郎と組んで大政奉還という「緩やかな政権交代」を目指したのに対し、慎太郎は武闘派だった板垣退助と組み、薩摩や長州藩と共に「武力倒幕」の道に進んでいくのです。
慎太郎の根底にあったのは、師である土佐勤王党のリーダ