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親が先生をやるのは難しい

2020年、新型コロナが騒がされて初めての長期休校になった。
私は4人目の妊娠初期でつわりがピークの中での休校だった。
その時、学校からたくさんの宿題が出された。夏休みや冬休み以外で宿題が出るなんて・・・って子供たちはげんなりしていた。

ワークが一冊出されたが、休校で授業がないので習っていないところも当然出てくる。そうなると、わからないところを教えるのは親だ。
もちろん小学校の問題のだから日頃勉強していない主婦の私でも答えはわかる。
でも問題は、私と子供が先生と生徒の関係ではなく親と子という関係性だ。
どうしても子供は親に甘えてすぐぐずぐずするし、
親も「どうしてこんな簡単な問題がわからないんだ」とイライラしがち。
イライラした時に私は
「やっぱり私には先生はできない・・・」
とがっかりした。
(これでも理学療法士になれなかったら学校の先生になるつもりだったので)
これが先生と生徒という他人なら少しはお互い気を遣うだろう。
子供は感情を抑えて先生の言うことを聞こうをするだろうし
先生は辛抱強く優しく教えようとするだろう。

だから、子供が親ではない他人の先生から勉強を学ぶってこんなに理にかなっていることが改めてわかった。もし親が家で6年間勉強を教えることになったと想像するだけで私がイライラする未来しか見えない。
30人近くの子どもたちをみてくださっている学校の先生方にはいつも感謝の気持ちでいっぱいである。

子供にとって最初の他人は「先生」であることが多いと思う。
親ではなく「他人」と出会い多様な価値観を学ぶことは社会に出るために必要不可欠である。
なぜなら、子供が成長して社会に出る時は親ではなく世間の他人の教えを乞わなければならない。
優しい人もいるだろうが、理不尽な物言いの人もいるだろう。
そんな時に「こういう考え方の人もいるんだな」と柔軟に受け止められるか。
それとも「こんな頑固な考え方の人の言うことなんて聞けるか!親はこんなじゃなかったのに!」と親の価値観から抜け出せないままでいるのか。
どちらが生きやすいかは一目瞭然だろう。

たくさんの価値観に触れるには、たくさんの「他人」に出会う必要があると思う。
先にあげた学校の先生もそうだし、習いごとの先生、近所の方、旅行先で出会った人など・・・・。
親として自分の考え方を教えていくのも大事だが、
なるべく外へ出て、多くの他人に出会うきっかけを与えられるのも親の役目だと実感した。

私のおすすめの子育て本「子育てベスト100」にも
「週末に家族以外の人と触れ合うことが刺激になる」との記述があった。
興味のあるかたはぜひ。

#子育て
#教育
#読書感想

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