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めぐりめぐる運命とゆめの源

日記を書くとよい、という話はよく聞く。
日記を書くことに憧れる。
毎日を振り返り、自分をよくするためのサイクルを回す。できる人間になりたくて、そういうことも考えた。だけどわたしにとってそれは常に鋭くあり続けることのようで、とてもむずかしい。
ではかんたんな日記なら?書き残すだけなら?というところ、いろんな手段を取ろうとしたけれど今のところ何一つ成功していない。一行さえ続かない。
どうにかこの習慣をモノにしたいなあ……なんて思う。
よく思う、けど最近また考えている。
きっかけはとあるランチタイムだ。今月嬉しかったことというお題が用意されていて、記録が残ってないことに気づいたのだ。
ささいな嬉しかったことはよくあるはずなのに記録にしていないのはちょっと悲しい。いろんな嬉しいこと、絶対あったはずなのになーって。日常は流れていく、覚えていられないのは仕方ない。
嬉しかったことに限らず、日々の状態を書き残しておくことはあとからとても有用だ。
さて、これは相変わらずの長々とした前置きで、ものすごく嬉しいことがあったから今日はそれを書き残そうという話。
(こういうビッグなできごとは書き残すし覚えてもいられるのだけど。だからこそちいさなできごとを書き残すことは有意義だという話でもある。)

嬉しくてXでもだらだらと呟いた。

まずひとことで言うと、エンジニアになろうと思ったきっかけになった技術が今まさに自分がいる場所とものすごく一致して感動している!ということ。
わたしは物心がついた時から持病があって、本来は身体が勝手にいい感じにやってくれるはずのことを自分で管理しなければならない身体で生きてきた。
1型糖尿病。インスリンを産生する細胞が壊れている病気。原因は不明(たぶん)。
血糖値測定とインスリンの自己注射が必要で、昔は測定キットと注射セットの重たい荷物を持ち歩きながら人目を避けて一日に何度も針を刺す生活をしていた。それが今ではスマホアプリで24時間血糖値モニタリングができたり、ポンプ型の機器を腕(皮下)に取り付けてリモコンでささっとインスリン注入したり。技術ってすごいなーって。
それがテクノロジーを作る、提供する世界に飛び込んだルーツ。
詳しくはこちら。

で、この話はとくに血糖値モニタリングだ。
DexcomというCGM(ContinuousGlucoseMonitoring)システムを使っている。
皮下にセンサーを取り付けておくとBluetooth接続したスマホで血糖値をいつでも確認できる。さらにはAppleWatchでも。
このいつでもどこでもという点がほんとうに便利。でも実はそれだけではなく、詳細なレポートを出力してくれるのだ。これは私自身まだまだ活用できていないのだけど、毎月の診察では必ずレポートを元に主治医と会話する。
ではこのシステムは裏側でどう動いているのか?という点。
すごすぎるということもあり、日常になりすぎたということもあり、そしてネットワークに接続していない(ように見える)ということもあり、であまり考えたことがなかった。想像がつかなさすぎたのだ。そして自分の現在地とは程遠いだろうな、なんて。(今改めて公式サイトを見ると"クラウドを介した"と書いていあったけれど…!笑)
つい先日このDexcomの操作で分からないことがあり調べていたら、取説PDFがAWSのS3に置かれているのをたまたま見つけた。
ここで、おや?と思う。取説がS3にあるならシステムそのものもAWSが使われている可能性が?
と調べてみたら、なんと大当たりっぽく。
Dexcomの技術面をコンサルティングした会社の導入事例がヒットした。

Redshiftが主に使われているようで。たしかに、たしかに…!!となった。正直あまりレポートを見ていなかったのだけれど、これってかなり強みなのだ。なんたって主治医との会話の元はこの自在に出力できるレポートだ。
そして個人の医療データを取り扱うからセキュリティは最重要課題の一つ。ユーザーとして、インターネットを意識することはほとんどない。けれどこのシステムは患者と医者でデータを共有することができ、たしかにインターネット接続がある。
24時間変動するデータを様々な条件でレポートを生成。医療データのセキュリティという課題。よくよく考えてみれば、AWSの導入は納得だ。
AWSはこれから自分の主戦場の一つとなるだろうと言ってもよい。わたしのいる会社はAWSのパートナー企業。選んだ会社がたまたまそうだった。
そんな”たまたまAWSだった””自身のルーツが実はAWSだった”とつながった。
(しかも上記ScaleSec社、同様にパートナー企業で領域もかなり近い。ほとんど完全に一致な感じ!)
ささやかなことかもしれないけれど、これがとてもうれしかった。もしかすると誰も共感しえない個人的すぎる事情と感覚。でもでも、ほんとうにすごい!と思ったのだ。

わたしはちょっとした運命論者で、何かにつけて運命を信じているし、運命に従えばよいと思っている。ここで言う「運命」とは巡り巡る縁のことで、あれとこれがつながった!巡ってたどり着いて一致した!というすべてのことだ。そういう巡り合わせがとにかく多くて、いろんなご縁とタイミングに恵まれることも多くて、やっぱり運命に愛されてるな〜なんて言ったりもする。
で、軽率なものでRedshiftへの学びたい欲がすごいことになっている。データ活用とセキュリティへの興味も強くなってきた。
エンジニアとしてどうなりたい?何がやりたい?という問いにずっと答えが見つけられずにいたけれど、いくつかの経験や思考を経て形になり始めている。このできごとはすごく大きくて、もうそろそろ答えがはっきりしそうだ。

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