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退職代行をおすすめしない理由を説明するよ。

はじめに

先日、X(旧Twitter)のトレンドに""退職代行""というワードが入っていたので覗いてみると既に100件近い退職代行の利用があり、中には新卒入社の若手もいるだとか。俺が鱗滝左近次なら「判断が早い!!」と頭を撫で撫でしてやりたいところだが、「ダメェ!早すぎるよぉ!」と声を大にして言いたい。

本音を言えず他者との協調を重視する傾向が強い日本人にとって退職代行というサービスがマッチするのは当然だし、「使うな」とまではもちろん言わない。現実には殺すつもりかと言わんばかりの労働条件を提示するブラック企業に話しの通じない理不尽な上司、無能すぎる部下、扱いに困るお局、パワハラ・セクハラ・暴力などなど社会には様々な障害がある。そもそも退職代行が流行るこの社会が狂っている。

それでも!


退職代行は使用せず直接会社に休職や退職の意志を伝える勇気を持ってほしい。個人的に退職代行をおすすめしない理由を説明していくから現在進行系で退職を考えている人や退職を視野に入れている人は是非読んで欲しい。損はしないと思うから。

ちなみに「価格が高い」みたいな理由ではない。価格なんて双方の合意によって成り立つものなので5万だろうが10万だろうが利用したい人が妥当だと感じればそれでいいのだ。個人的にはクソ高いと思ってるよ。モームリに払う2万2千円があるなら餃子の王将で優勝が10回くらいできるもん。

これは休職前に有給使って一人優勝した時のご飯。良い思い出。

1.一年以内に退職すると失業手当や傷病手当金の恩恵が受けられない。

これに尽きる。まず新卒にしろ中途にしろ、入社してから一年以内に退職するのはナンセンス。残念だけどこれが現実。「俺は能力が高いからこんな会社辞めて第二新卒枠ですぐに転職決めてやるぜ!」と秒で会社を去る新卒も稀にいるけど、ガチでおすすめできない。そもそも能力が高いなら一発目で良い会社入れるし短期離職というバツがついた状態で転職に挑むのはハードモード。コミュ力も能力の一種なんだよね。辞める決断をする前にまずは有給をフルに活用して体と心を少しでも休ませてあげよう。

見出しに書いたけど一年以上働かないと失業手当も傷病手当金も受け取れない。(倒産・解雇などやむを得ない理由でも六ヶ月)場合によっては数百万の差が出る。日本人の99.5%以上はお金がないと生きていけないので(自給自足で生きていける人は除く)お金の話にはシビアになろう。生活保護だって食料じゃなくてお金の支給なんだから。

一年以上働けば傷病手当金を受取りながら休職→退職→失業手当のコンボでかなりの時間とお金の余裕ができる。全部受け取れば数百万+一年半以上の時間とお金だ。その間に転職のための準備をしたり本当に転職という選択がベストなのかをもう一度考えたりしよう。あと、このような手当を受けるのは全然恥ずかしいことじゃないからね。たっけえ社会保険料払ってるんだから貰えるものは貰おうよ。将来インフレに見合った年金が貰えるかどうかも分からないしね。

もし入社した会社がブラックだったり上司がパワハラ気質だったら一年間を「証拠集めの時間」だと思って頑張って耐えよう。パワハラや違法残業などが発生すれば本部にチクったり訴訟に使える証拠が手に入る。ちっぽけな会社や上司に殺されるなら殺し返そう。躊躇ダメ、ゼッタイ

「そんなやり方野蛮すぎる!!できない!!」という人はせめて退職代行使う前に有給+休職をしよう。お金は貰えないけど心と体を休ませる期間は手に入る。退職代行使うってことはメンタルに自信がないってことだから転職とかで結局焦ることになっちゃうのよ。てことで次の理由。

2.短期離職者は人材サービスの養分

退職代行も人材サービスの一種だと思ってる。実際話題のモームリを運営してる株式会社アルバトロスは転職サービスもやってるしね。

退職代行に使った1万1千円~2万2千円が転職支援サービス使ったら戻ってくるんだって。

一応からくりを説明するね。転職支援サービスって基本無料で使えるんだけど、採用が決まると企業側が転職者の年収の35%~40%(離職者が多くて回転の早い企業だと20%ちょっと)を人材会社に支払うの。年収300万なら105万~120万円。退職代行分のキャッシュバックなんて安いもんよね。

あれれ、つまり退職代行→転職サービス→退職代行のループにハメればめっちゃ儲かるじゃん!リピート割って書けばお得に見せつつキャッシュバックのコストを半分にできるね!短期離職者集めて永久機関を完成させよう!これでノーベル賞はいただきだ!

人材を""人財""って言うやつガチで嫌い。

人材会社は転職先で長く働いて欲しいなとか微塵も思ってないからね。でも転職先で短期離職されると企業側にいくらかキャッシュバックしないといけないから半年以上は持ち堪えてくれって思ったりしてる。

3.障害厚生年金がもらえない

これは1と違って精神ぶっ壊れた後の話になるんだけど、休職とるより退職代行を優先するってことは精神科行って診断書を書いてもらうなどせずにスパッと辞めるわけだ。そうなるとその後に精神壊れても障害厚生年金を貰うことがかなり難しくなる。障害基礎年金じゃなくて障害厚生年金ね。だから退職する前にまずは精神科に行って診断書なり書いてもらって休職するのが大事。これも入社してから一年耐えてからじゃないと後々苦労することになる。(前職は長く続いて無職期間なしで転職したとかなら話は変わる。)一年経たずともメンタル病んでるなら絶対に精神科に行って先生と相談しよう。

「退職代行じゃなくて短期離職の話ばっかじゃねえか!」と思う人はいると思う。

そうだよ

でも退職代行使う人って短期離職者かなり多いでしょ。シナジーがあるんだよ。今流行ってるし手っ取り早いから選択肢になりえるけど、他にも手段はあるし退職代行を使ったその後に背負うリスクは把握しておこうねって話。吟味した上で退職代行使うなら良いんじゃないかな。でも短期離職のループだけは絶対避けようね。おじさんとの約束だよ。

おまけ

入社して1年ちょっとを少しでも耐えられるように、毎日なにかしら楽しいことがあると良いよね。そんなあなたに俺が毎週読んでる漫画のタイトルを曜日別に並べるよ。気に入る作品があると嬉しいな。

月曜日:ワンピース(ジャンプ)、呪術廻戦(ジャンプ)、月曜日のたわわ(ヤンマガ/ちょいちょい休載)、アオアシ(スピリッツ)、ウェルベルム-言葉の戦争-(マンガワン/アプリ)、ゴールデンドロップ(ヤンマガ)

火曜日:灼熱カバディ(マンガワン/アプリ)、僕の心のヤバいやつ(マンガクロス/WEB)、イジらないで、長瀞さん(マガポケ/アプリ)、幼馴染とはラブコメにならない(マガポケ/アプリ)

水曜日:ブルーロック(マガジン)、黒岩メダカに私の可愛いが通じない(マガジン)、寿エンパイア(マンガワン/アプリ)

木曜日:ケンガンオメガ(マンガワン/ケンガンアシュラから読もう)、弱虫ペダル(チャンピオン)、ジャンケットバンク(ヤンジャン)、推しの子(ヤンジャン)

金曜日:こういうのがいい。(となりのヤングジャンプ)

隔週:ブルージャイアント(ビッグコミックスピリッツ)
※他にもあったら追記していきます。

憂鬱な平日に刺激をくれる漫画家さん、本当にありがとうございます。貴方方は私にとって神様です。体を壊さないように適度に休載してください。特にケンガンオメガの作者様。

おわり。ここまで読んでくださりありがとうございました。


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