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ヒカリ!ついに新橋へ行く!!(後編︰チンジャオロースを食べるサラリーマンに見惚れて入った店は案の定美味かった。)

先週掲載致しました、

ヒカリ!ついに新橋へ行く!!(前編︰この付けダレが死ぬほどウマイ。)

がnoteの「おすすめ記事」として紹介して頂けました。なんと、なんと光栄な事なんでしょう…。

それもこれも、まだ始めたばかりの知名度の欠けらも無い私を見つけ、記事を読んでくださった皆様のお陰です。本当にありがとうございます。リピーターとなって下さっている方、コメントをくれる方。通知が来る度に3mほど跳ね上がって喜んでおります。

三度の飯よりも文章を書くことが好k・・・と言いたい所ですが、私は何より三度の飯のほうが好きなので、この言い回しは一生使えないですね。

「人一倍食べることが大好き」
笑ってしまうような自分の性格が、こういった形で不特定多数の人々に還元できるとは思ってもいませんでした。


なぜこのような『食レポエッセイ』を書くようになったのか。


この理由は少しばかり真面目な話となるので、いつか皆さんにお伝えできたらなと思います。

文章を書く教育を特別受けているわけでもいない為、至らない点が多くありますが、これからも読んでくださる方々の「心に残るような記事」を投稿していけたらなと思います。

さあ!今週も一緒にお腹を減らしていきましょう!!

後編︰チンジャオロースを食べるサラリーマンに見惚れて入った店は案の定美味かった。

ゆらりと立ち昇る湯気はどこかもの悲しい。

舌を火傷してしまうことは容易に想像できるのに、中華を前にした者は止まらない。いや止まれないのだ。心の奥底に沈んでいる「欲望」を露わにして、食らいつけ。中華とはそうゆうものだ。

カバー画像が餃子なのを見て、
「え!?今週も中華料理屋!?!?しかもまた餃子食ってんじゃん!!!」とドン引きしている方~!お願いだからページを閉じないで!!(懇願)

誤解を招かないためにも伝えておくが、けして新橋は横浜中華街のように中華料理屋ばかりではない(笑)

けれど、

あの時私は、星の数ほどある飲食店から「中華」を選ばざるおえなかった。

雨が降る夜、四季煲坊(前偏にて登場)を後にした私達は二件目となる店を探し放浪していた。

今年は暖冬みたいだけど、雨も降っているとさすがに寒さが応えるな…。

手をこすり合わせながら吐く息の白さに加えて、ニンニクとネギ油の香りが………え?

麻婆豆腐に焼き豚、餃子を平らげた私の息は、うん、相~当中華☆

あああダメだ我慢ならぬ!!やっぱり!私は餃子と一緒にビールが飲みたい!!!

後ろ髪を引かれる思いに私の体は素直。先ほどから目の前にある中華料理屋から足が止まって動かない。


お酒を飲みながら豪快に笑い、チンジャオロースをかき込むサラリーマン。なんて見事な食べっぷりなんだろうか!!めちゃくちゃ幸せそうなその顔に私は幸せな二次被害を被った。

ここだ、ここにしよう!!!!

「おじさんがいる所に旨いモノ在り。」時代が巡るとも、この方程式は揺るぎない。

すると、驚いたことに店側から扉が開き、慌てた形相で店員がこう問いかけてきた。

「お客さん、ハイリマスカ??20時カラ貸切のご予約アルカラ、それでもダイジョウブ???」

流ちょうなのかカタコトなのかわからない日本語。こ、これは!!「中国人経営キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」と内心大きなガッツポーズ。

腕時計、時刻はまだ19時。

いける。

店員に条件の承諾を伝え、そして私達は2軒目の中華料理屋へと入っていった────。

おおおおお…!!

これから貸切だと言うのに大賑わいな店内。

安定の原色に近い赤を基調とした内装にギラめく照明、カンカンカンカン!!!と中華鍋を強く叩く音。こんな空間演出、「 激しく食いやがれ!」と言われているようなもんだ。

有無も言わさず餃子とビールを注文。今、この店での目標を70%は達成した。
さて、問題はここからだ。
ぁあ悩む、悩むぞぉ・・・優柔不断な私にとって、メニューを決める作業にいつも頭を悩まされる。料理名を見るたびに、今まで食べてきた美味しい思い出が蘇り、永遠と浸ってしまう。
っていかんいかん!!今はゆっくり悩んでいる時間は無い。

そんな時、

一向に決まらない私を焦りから救ってくれたのは壁に貼られた一枚のチラシだった。

今月のおすすめ人気メニューランキング・・・?

これだ!!!!!!!!!

「すみません!今月のおすすめ、一番人気!お願いします!」


はいはいはい、来ました来ました、餃子にビール♪あっサービスでザーサイ付いてきた~♡

ひとまず新橋初進出に乾杯し、腕まくりをして箸を持つ。

見てくれよこの匠の技を感じざるおえない餃子の整列。

ぁあ美しい・・・!!!

固唾を呑み、餃子めがけて、ガブリっ。

あ”ーーー!!絶ッッ品!!!!(号泣)

焼き目はパリッとしてるのに、裏はもっちもちだと…!?/////日本人はもちもちに弱いから、急所をぐりぐりされているような気分になる。

それに、あぁあぁ!汁が垂れる!!ジュンジュワーってこの餃子からインスピレーションされたのかと思うぐらい滴る汁がスゴイ!!

く、くそぉ!!熱くて一口では食べられない大きさが嬉しいようで憎くたらしい!!(猫舌)つい30分前にも餃子を食べているのにも関わらず、本日初見かの様に楽しめるのはきっとこの店の凄みだ。

餃子とアルコールによって私のボルテージは最高潮。うまーーー!と雄叫びをあげるごとにベシベシ机を叩いているの人を見かけたらそれは私だ。

おっ!ついに「今月のおすすめ一番人気」のお出ましのようだ。

「『※』オマタセシマシタ~!」

※名前が長くて覚えられなかったため記載出来ずごめんなさい…!お店にアポを取っても不明のまま・・・わかり次第直ちに編集します!


うわーー!!!!料理名でも何なのか想像がつかなかったけど、料理を前にしても味の想像が全くつかないのはどうして!!笑笑

液体に浸っているのは、平べったい麺の様なものに加えて細切りピーマン。そして下には蒸し鶏といった構成。・・・難しい。


ええい!ひかり!頭で理解しようとするな!!うまいものは心で感じてなんぼだろう!?いけ!

パクリっっっ!

・・・!?な、にこれ!!!おいしすぎない???(混乱)

汁に浸っているのにピーマンのシャキシャキは健在。麺だと思っていたものはまさかの高野豆腐…!!?何よりこの汁の美味さがとんでもびっくり。誰もが一口飲むだけで、この白濁には鶏肉の旨みが嫌という程凝縮されているのがわかるはずだ。

くぅ~~~今日は麻婆豆腐や餃子などの味の濃い食事ばかりだったからか、優しいテイストが大変胃にしみる。

食べ終わったらここに白米なんて、入れちゃったりしたら・・・・え?それは罪すぎるって?美味しい汁と巡り会うたびに、米や麺などの主食を入れたくなる気持ち、誰か賛同してくれはしないものか(遠い目)。

けれど、さすがの私もお腹いっぱい。お米まではたどり着くことはできなかった。しょんぼり。

「・・・・・・。」

途中、追加で頼んだカクテキをボリボリつまみながら、私はお皿の隅に残る高野豆腐の切れ端をちびちび食べていた。

お皿はもう空なのに。
食欲は満たされているはずなのに。
何かを求めるように私の箸は動いてしまう。

まずい、はやく店を出なければ。ここにいることは危険すぎる!!!

決してこの後の貸切営業のためではない。

自らの中華への名残惜しさを断ち切るためだ。


店を出ると雨は上がっていた。

今日1日を思い返せば、新橋はうまいご飯の他にも私の心を射止める出来事があった。

四季煲坊は雨具を持っていなかった私達に、あたりまえのように傘を差し出してくれた。しかも返却不要で。まるでエッセイのための作り話のように感じるが、本当の話だからすごい。この店だってそうだ。20時から切り替わる貸切営業に切り替わり、きっと準備だってあるだろうに腹を空かせたお客を拒むこと無く向かいれててくれた。

私は大きな勘違いしていた様だ。

新橋は「うまい飲み屋がある」、ただそれだけだと思っていたが、実際は義理と人情に満ちたサラリーマンを癒やす本物のオアシス。

これは良い店に巡り会うたびに思うことなのだが、『美味しい物』と『人』の繋がりは濃くて深くて味わい深い。

私は将来、そんな繋がりの中で生まれる人間ドラマに着目したライターになれたら、どんなに素晴らしい事だろうと思う。

感動した食事や、行きつけとしている店が、きっと今よりももっと尊く素晴らしいものに感じるだろう。

そんな将来の展望を抱きながら、私は20時7分発の山手線に乗り込んだ。

明日も、

明後日も、

粉骨砕身頑張るぞ。

でも、

どうしても乗り越えられない、そんな日は新橋でご飯を食べよう!!

どんな逆光にも立ち向かえるような力を、

きっと新橋は私達に与えてくれる。

今回行ったお店は「蘭苑飯店 烏森神社店」でした。

ヒカリ!ついに新橋へ行く!!(前編︰この付けダレが死ぬほどウマイ。)

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