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明日がくることは


先週、仕事でお世話になっていた方が亡くなったと連絡があった。

東京に出てきてお手伝いでしていたお仕事で出会った人だった。
今年41歳になる男性(独身)で、背が高くイケメンなお兄さん的な存在に。プライベートでは共通の友達と数回飲んだことがあるぐらいでほとんど仕事上での絡みだった。


当たり前だけど仕事は真面目で頼りになり、老若男女問わず誰にでも平等に接して、気さくで本当に優しい人だった。

私が仕事で必要なものであまり良いものを持っていなくて壊れたことがあった。
次に会った時、これ使いなよってさりげなく手渡してくれた。

サーフィンが大好きで夏になれば海の近くで働き、お酒も大好き、そして自由も愛した人だった。

共通の知人からは色々と聞いていたこともあり、どこか少し闇を抱えてるのかなと思うこともあったのだけど、私にはただただ良いお兄さんな存在だった。

死因は心不全の突然死。
朝まで同僚と飲んで寝て次の日は仕事が休みだったので、誰も連絡せず…
そのまた翌日、仕事にこないのを心配して同僚が部屋に行くと…だったらしい。

今週、お通夜と告別式があるそうだ。
私は東京を離れたため行けないのがとても悔やまれるけれど、
また東京へ行く機会があれば手を合わせにいきたい。

亡くなってからタラレバを想うことがたくさんある。
きっと家族や親しい人ならもっともっと想うだろうな。
知りたくないことも知ってしまうことだってあるだろう。

だけど今はその人を思い出すと一番に浮かぶ姿だけを覚えていたい。
たくさんの人に慕われて、たくさんの人に愛されていたと聞いて、そうだろうなと想える気持ちを胸に刻んでいたい。
感謝の想いを寄せいたい。

海を見るたび、肌が焼けて背の高い人を見るたびきっとあなたをそっと思い出そう。


明日はどうなるか分からない。
いやきっと今日にだってわからない。
一寸先は闇。そしてまた一寸先は光もあり。

人の生死の不可思議な法則と隣り合わせの中で。
日々いろいろなことがあって、嫌なことも不平不満もたくさんでてくるときもあるけど。

今日という普通の日こそ尊く貴重なことを忘れずにいたい。

そして明日がくることもきっと奇跡なのかも知れないことも。




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