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うるさい日本の私―中島義道/著 ★★★★☆

面白かった~!!!
何回も声に出してクスクス笑ってしまった。
初めて著書に、「素晴らしいです!!」と言った主旨のお手紙を書こうとさえ思ったくらい良かった。
キンドルの電子書籍にて。
これまた最初は、表紙のデザインが面白いなと思って読んでみた。
特に何かを予想?想像?していたわけではないけれど、こんなに真面目におかしいと思う事を「おかしい!!」と主張して生きてきたのが凄いと思った。
そして、その内容に激しく同意する。
内容は、日本は、無駄な音、騒音がうるさすぎる!それを何で、みんな何も思わないの?
うるさいと思うからうるさいです!やめてください!と、理由なども論理的にいろいろな会社、人に伝えて行く話。
この本を読むまでは、全く自覚していなかった。
たぶん、ほとんどの人が自覚出来ていない、大した問題ではないようで、大問題だと思う。
聞きたくもない音(宣伝、注意、勧誘etc.)を聞く聞かないの選択権も与えられず、聞かされているのだから。
そして、それを騒音と思わない、何とも思わない、何が問題なの?と思考するように勝手に訓練されているのだから。
私も、著者ほどではないけれど、音に敏感な方だ。
朝、自分が自分の為に使うドライヤーの音でさえ煩いと感じて、不快に思うくらいなのに、
そこらじゅうで流れている騒音に耐性が付いている。気付くと、とても怖い。
私も、おかしい事はおかしいよ!とハッキリ言う方で、それは、実際に間違っていない事でも、
マジョリティから外れると、言っている側がキチガイに思われる。
そういうった事にも最後の方に少し触れている。

この本を読んで、ほんと日本、特に都市部、ほんと煩いな~としみじみ思った。良い意味で、感覚が蘇った。
そして、このくらい冷静に淡々と伝える賢さが私にもあったらな、、、、私も身に付けたいなと思った。
スマホ、インターネット、いろんな事が便利になり過ぎている。便利は不便。
それらがない時には、やっていなかったであろう行動の仕方が、人を鈍感にさせて行っている。
何かをしながら何かをする。
今の世の中、忙しい。意識的に選択をして遮断をしていないと、耳から目から、そこらじゅうから勝手に情報が入ってくる。という事は分かっていたけれど、改めて、もっといろいろな事を自覚しながら、意識をして行動、過ごしていかないと、いつの間にか自分で自分の事も分からなくなってしまう世の中だなと思った。
ほんと、うるさいな~。自分含め、外の世界って。

#本 #読書 #うるさい日本の私 #面白い本

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