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マイカレ★ハロウィン月間 #2|ハロウィンを3倍楽しむための課題図書

にわかに始まりました、「マイカレ★ハロウィン月間」。
第2回は「ハロウィンを3倍楽しむための課題図書」として、魔女や魔法にまつわる本をご紹介します!

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『鏡リュウジの魔女と魔法学』著/鏡リュウジ (説話社)

日本で「魔女」というと、おとぎ話に登場するようなファンタジックなイメージの方が強いですが、ヨーロッパではリアルな存在。魔女狩りなどの凄惨な歴史もあったうえ、現代においても、魔女(魔術師)として活動をしている人がいます。では、「リアルな魔女」とはどういう存在なのか?

タロットや12星座、ルネ―ションなど、占いの基礎がコンパクトにまとまっている「鏡リュウジの占い入門」シリーズの第3弾『魔女と魔法学』では、鏡リュウジ先生がイギリスでの「魔女夫婦」に出会った体験をレポート。

このほか「正しい五芒星の書き方」などの魔術儀式の実践テクニックも収録。魔女世界の全体像を見渡したい時に、手に取りたい1冊です。

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『魔女の12ヵ月』著/飯島 都陽子(山と渓谷社)

魔女がどのように季節を祝い、その恵みを取り入れて過ごしていたのか。その生活の知恵を、現代の私たちも実践しやすいようにアレンジし、1月から12月まで歳時記の形式で紹介しているのが本書。

優しいタッチの挿絵にも癒やされるうえ、手になじみのよいサイズ感、そして季節ごとに中面の色が異なる作りも素敵。暮らしに魔女エッセンスを取り入れたい人の入門書に最適です。

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『実録! わたしの魔女修行』著/木丸みさき (イースト・プレス)

「マイカレンダー」2019秋号「新・魔女入門」でご登場いただいた漫画家・木丸みさきさんの「魔女」をテーマにしたコミックエッセイ。

「魔女になろう!……でもいったい何から始めればいいの?」
そんな私たちと同様の戸惑いからスタート。冒頭の数話、以下のサイトで読めます!
http://matogrosso.jp/witch-star/01.html

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『魔女図鑑 魔女になるための11のレッスン』 著/マルカム・バード、翻訳/岡部 史(金の星社)

魔女好きの間では定番のこちら。幼い頃に読んだ童話に登場する、いわゆる「悪い」イメージの魔女のライフスタイルを事細かに紹介。
「みみずスープやほこり入りビスケットの作り方」「つけまつげがないときは蜘蛛を使う」など、ブラックだけど憎めなくて、誰にも媚びることがなくてかっこいい。白く正しいものに疲れた時に手に取ると、黒いものの懐の深さに不思議と癒やされるはず。

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『ちいさな手のひら事典 魔女』 著/ドミニク・フゥフェル、翻訳/いぶきけい(グラフィック社)

おとぎ話の世界に出てくるようなロマンチックな装丁が目を引く「ちいさな手のひら事典」シリーズ。「天使」「子ねこ」「きのこ」「とり」……その中に「魔女」もラインナップ。

魔女に限らず、悪魔や妖精といった「想像上の」存在に関する素朴な疑問に答えます。とにかく部屋に置いてあるだけで心ときめいて仕方がない1冊。

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『魔術の書』 編/DK社、監修/池上 俊一(グラフィック社)

魔術の世界にたっぷり浸りたいあなたにおすすめなのがこちら。先史時代から1900年代以降までの時間軸の中で、魔術が人々にどのように扱われ、実際にどんなことが行われてきたのかを解説。

何と言っても美しい図版が豊富で、「魔術」というテーマで編んだ豪華な織物のよう。大判の本なので、美しく貴重な資料を視界いっぱいに眺める、贅沢なひと時を味わえます。

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『魔法使いの錬金術レシピ』 著/さとう かよこ(日本文芸社)

マイカレにも連載「マジカル☆ハンドメイド」(※不定期)がありますが、「魔法×ハンドメイド」は好相性! 何でもない素材を組み合わせて、おいしいもの、素敵なものを生み出すわけですから、「魔法」としか言いようがないですよね。

鉱物女子の先駆者「きらら舎」のさとうかよこさんによる、魔法の世界のレシピ集。魔法の杖あり、魔法の薬あり、魔法の料理あり……。自らの手を介して様々なアイテムを生み出すあなたは、気づけば「魔法使い」になっているはず。

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『魔法使いたちの料理帳Ⅰ、Ⅱ』 著/オーレリア・ボーポミエ、翻訳/田中 裕子(原書房)

ハンドメイドの中でも、料理に特化したのがこちら。魔女や魔法物語に登場するアイテムや料理を再現可能なレシピとして収録しています。

とにかく第1弾、第2弾あわせて登場する作品が豪華!
『ハリーポッター』『指輪物語』『ナルニア国物語』など王道ファンタジー作品だけでなく、『ゴーストバスターズ』『トワイライト』など有名な映像作品、『ダンジョン&ドラゴンズ』『ファイナルファンタジー』『マジックオブギャザリング』などゲーム作品……。その料理写真の美しさ&妖しさにうっとり(エリクサーやポーションを自分で作れたら、HP&MPの回復も思いのままですね!)。

さらに「ドラゴンの炎で焼く」「毒リンゴは恨みを込めて作る」「材料となる子供を用意(難しければ仔牛でも可)」など、レシピ文も魔法世界調にしたためられていて、どちらが現実なのかわからなくなるかも? 

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『決定版 鏡リュウジの魔法の教科書』 著/鏡リュウジ(ぴあ)

人のレシピをまねするだけでは物足りない、自分で魔法をかけてみたい!
そんなあなたのお手元に置いてほしいのがこちら。

花、ハーブ、鉱物、天体、図形、星座、日常雑貨、自然現象など……、私たちの身近にある約600近いアイテムに宿っている「魔法的なパワー」を解説。叶えたい願いに応じて素材を組み合わせれば、あなただけの魔法のできあがり! 念や思いが現実を動かす原動力となるなら、自作のおまじないほど効果が期待できるに違いない……。

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『図説 魔女の文化史』 著/セリヌ・デュ・シェネ、翻訳/蔵持 不三也(原書房)

魔女狩りを含むその歴史、魔術とその具体的な実践、アートやカルチャーの中で表現された魔女、そして政治やフェミニズムと魔女。「魔女」という存在に、4つの角度から光を当てているのが本書。確かに実在した魔女の現実から、物語における架空のキャラクターまで、「邪悪」とされながらも、人々を惹きつけてやまない理由が見えてきます。

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『マイカレンダー2019年秋号』(説話社)

「結局はマイカレの宣伝か!」というお声が聞こえてきそうですが、理由があります。どうか離脱せず最後までお読みください……。

あなたは「魔女」という言葉から、どんなイメージをしますか?
魔女の自然思想に共鳴する人もいれば、おとぎ話に出てくる悪役めいた魔女の存在に魅了される人、ハーブを使いこなしたり魔女のライフスタイルに憧れる人、そして漫画やアニメで活躍するキラキラの「魔女っ子」「魔法少女」の気持ちを抱き続ける人……まさに人それぞれ。今回、ここでご紹介した本のラインナップからも、それがわかるかと思います。

「厳密に言えば、それは魔女ではない!」などのお声もあるかと思いますが、個人で楽しむうえでは、どれが正しく、間違っているというわけではないはず。そこで様々な方が抱く「私の魔女像」を切り取ったのがこの特集。

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ぜひここを入り口にして、あなたの「魔女道」を探ってみてください。

そして……実はこの号、マイカレ2021年秋号「まるごと1冊、ホロスコープ特集」が盛り上がっている今だからこそ、ご紹介したい!! のです。

いけだ笑み先生監修、そして日向いまさんがイラストを描いてくださった、パラパラきせかえ式のホロスコープ学習ツール「パラパラめくって自分発見! きせかえ☆占星術」をご存じでしょうか……。どんなものかは、とにかく下の動画&遊び方記事を見ていただければわかります。

「天体×サイン」「天体×ハウス」「サイン×ハウス」……と2つを組み合わせるのは割とよくありますが「天体×サイン×ハウス」を一度に統合して考えるのって、ここにちょっと「難易度のひと山」があると思うのです。
でもそれを強力に、なおかつ「かわいく」イメージ化するツールとして「これ以上のものはないのではないか」と思っている付録です。特にここ1~2年の間に占星術に興味を持った方には、かなりおすすめ!!!

ただし2年前のバックナンバーなので、すでに在庫僅少なうえ、高コストな仕様のため再販は不可能。「中を見てから買いたい」という方にはハードルが高いかもしれません。とはいえこの号、それ以外の記事も……

・25人の占い師が一押しする「伝説の占い本」(東西・命卜相問わずオールジャンル!)
・今後10年間の星の動き年表(←便利!)+5つの占術で見る2020年代のあなたの運勢(←2020年ではなく、2020年「代」なので10年分です)など。

少なくとも、あと8年は楽しめる永久保存版的な内容になっているので、占い好きならお手元に置いていただいて損はないかと思います!

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こうしてみると「魔法」「魔女」というキーワードから、歴史、物語、創作、ハーブや鉱物など、本当にいろいろな分野に広がっていくことがわかりますね。

現実社会を生きつつも、もう1つ「魔女」という顔を楽しむには最適なこの1ヵ月。「知」の世界を自由に飛び回りたいなら、きっと「本」が魔女の箒になってくれるはず……!

第3回は「ハロウィンにおすすめおまじない5選」です。


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