「早く帰りたいなぁ」からの卒業。
スローモーションに感じるって、こういうことか。
友人がたまたま教えてくれた、インスタのアカウントがある。
私は一瞬で心を奪われた。
そのアカウントには、沖縄の海の様子がアップされている。
スローモーションと程遠い。
私が見たのは深く青い海の中を、一匹のウミガメが、優雅に、のんびりと泳いでいる動画です。
「いらっしゃい、ゆっくりしていってね」
あたかも目の前にいるようなウミガメから、そう言われているような気がした。
海の色、陽の光、ウミガメのしなやかな動き、全てに見とれてしまった。
その時、ふと、土日もせかせかと動いていた自分を思い出した。
スローモーションとは程遠い自分を。
家族と出かけても、心の中では「早く帰りたいなぁ」
「個人事業主なら、毎日ブログを発信」
専業主婦9年から起業して半年ほど経ったころ、耳や目から入ってきた言葉でした。
今思えば、インスタもツイッターもfacebookも発信だから、ブログに限定する必要は無かった。
それなのに、なぜか、囚われていた。
家族と出かけても、心の中では「早く帰りたいなぁ」と思っていた。
遊園地で夫と子供がアトラクションに乗っている間、ベンチに座ってブログを書いたこともあった。
途中で充電が切れてしまい、記事を保存していなかった時は最悪だ。
目を閉じながら、しばらく下を向いた。
どこにぶつけたらいいか分からない気持ちが落ち着くまで、10秒ほど目を開けられなかった。
「私抜きで遊びにいってくれれば、ブログが書けるのに」
そんな思いまで芽生えていた。
頭の中をよぎった本音。
ウミガメの動画を見たあと、夫が「海でも見に行くか」と、言い出した。
住んでいる東広島からは、海まで約1時間。
瀬戸内海は波がほとんどたたない。
穏やかで、透き通っている。
海に着くと、わたしは波打ち際に真っ直ぐ向かった。
ただそこに立っているだけで、ウミガメの動画を見た時と同じ、「スローモーション」を感じた。
私の頭の中を、こんなセリフがよぎった。
「まだ、帰りたくない」
これは、あの時の本音だ。
「早く帰りたいなぁ」と思っていた時、本当はまだ帰りたくないのに、帰らなきゃいけないと、心の中で葛藤していた。
自分に正直でいられなかったから、苦しかったんだと気づいた。
1つ1つの違和感から卒業するために。
これからやっていくことを整理するため、私はこの4月から「言葉」と向き合っている。
・どんな人のために働きたい?
・自分の幸せの定義は?
・何のためにその仕事をするの?
本音を掘り起こし、言葉にするために、さわらぎ寛子さんの講座に参加しています。
そして、この先の道すじを示すキャッチコピーが、できた。
「自分のリズムで、うまくいく。」
自分が苦しくならない選択をしていけば、「早く帰りたいなぁ」と感じることもなくなると確信しています。
小さなことでもいい。
1つ1つの違和感から卒業することで、次のスタート地点に立てるはずです。
誰かのリズムではなく、自分のリズムで進もう。
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