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ソーシャルゲームはなぜ無料なのか?

フリー戦略

無料のビジネスモデル
①「あるものを1つ買えば、2つ目は無料」といった直接的内部相互補助のモデル
②消費者が無料で得るためには第三者(広告主)が費用を払うという、Googleやメディアで利用されている三者間市場
③フリーミアム
④ウィキペディアやSNSなどに代表される注目(トラフィック)と評判(リンク)という金銭以外のインセンティブによって成り立つ非貨幣経済

今回、③のフリーミアムについて説明します。

フリーミアムモデル

フリー(無料)と有料(プレミアム)を合わせた言葉。無料サービスで広く顧客を集めて、その一部が有料サービスを利用することによって、全体として収益をあげる戦略です。

従来からある無料サンプルとは、異なります。無料サンプルは、販売促進用に化粧品や飲料のサンプルを配ったりしていましたが、実費がかかるので、メーカーは少量で消費者を引きつけて、より多くの需要を生もうとしました。つまり、10%の人は無料にして、90%の人を有料にする方法です。

デジタル製品は複製のコストがきわめて安いので、大量の無料サンプルを配布し、その10%の人が有料に加入することで90%の人が無料でも、全体としては収益を上げられるようになりました。

ソーシャルゲームはなぜ無料なのでしょうか?
例えば、野球ゲームでは、
初めのうちは、対戦相手も弱く、勝つことができます。ゲームが進んでいくうちに、ドンドン対戦相手が強くなっていきます。無料で遊べるチームでは勝てなくなります。強い選手を獲得すれば、勝てるようになるのですが、そのような選手を獲得するには、ガチャでレアな選手を当てる必要があります。そのガチャを有料にすることで収益を生み出します。

ほとんどの人はお金を払ってガチャをしません。でも、10人に1人がお金を払ってくれれば十分に利益が出る仕組みになっているのです。

フリー戦略はほとんどの人が無料で、ごく一部の人が有料サービスを利用するという点が従来のサンプル戦略とは大きな違いです。

結論

テクノロジーの発達によって、デジタルコンテンツの制作が安価になりました。さらに、SNSの発展により、急速に多くの人々に広まるようになりました。それによって、より多くの人々に無料で提供することが可能になり、その中から少数のコアなファンがお金を払って遊んでくれるというフリー戦略が生まれたのです。

#ビジネス #フリー戦略 #ソーシャルゲーム #無料

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