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恋をしよう 片足立ちがまだできる

これは我が家の近所、いつも犬の散歩の時に通りかかタバコ屋さんのご主人が、店先に貼り付けている趣味の俳句。

僕も俳句とか短歌は好きなので気にしていて、いつも通りがかりに拝見させていただいている。

恋をしよう
片足立ちがまだできる
-紀楽

今回の作品が衝撃的にかっこよくて、タバコ屋の主人の顔見たさにわざわざタバコを買いに行くことに。
ひと言いいたくなるくらい素敵な句だと思ったから、ご主人に伝えた。
「この句、最高です!」と。

衰えても明るく前を向きたい。身体の衰えを十分自覚をし始めた50代の僕にとっては推定70歳超えのこのご主人の句は輝かしい希望の光に思えた。

それは「勃つ 勃たないの話」ではなく、「今の自分を受け入れながら、それでも前を向こうとする」健気な人間力を感じたからだ。

恋の成就は、もういい。でも恋する気持ちはいつまでももとうよ。

これは、介護で様々なお年寄りと接していると、よく思うことだ。デイサービスに中々出かけたがらないお爺ちゃんが「綺麗な女性、いるかもよ?」という一言で、立ち上がってくれたり、おばあちゃんは若いイケメンの介護士が素直に好きだし。

それは生き物として、きっと正しい。

幸福感て、きっとただ明るく元気なことだけではなく、つらくて寂しいことも悲しいことも十分に経験してきた方々なのだから、心に秘めた恋のような情感も、命の事きれるまで持っていれたら、コレはきっとシワアセに違いない、
この句を見て、そう思った。

恋をしよう
片足立ちがまだできる

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